御坊市文化賞に古久保さんと原さん

 本年度御坊市文化賞が決まり、御坊市観光協会長などを務める古久保恭一さん(75)=市内薗=と、元市教育長で市文化協会長などを務めた原多美男さん(86)=市内島=の2個人が選ばれた。古久保さんは宮子姫にちなんだ企画を多数手がけて広くPR、原さんは戯瓢踊(けほんおどり)の継承やまちかどミュージアム運営など文化向上に取り組んできた。表彰式は11月2日に市民文化会館小ホールで行う。

 古久保さんは蒲鉾製造会社㈱丸福を営む傍ら、関連会社として舞台音響照明や仮設舞台、イベント企画などを行う㈲ジーエフシーを運営している。「海人と天皇」(梅原猛著)が刊行されたことで宮子姫が脚光を浴びると、1992年に観光協会を設立。2010年からは会長に就任している。この間、市政40周年に行った宮子姫まつりでの時代行列をはじめ、宮子姫音頭の作曲、九海士の里での髪供養祭などのイベントを次々と企画。08年の宮子姫誕生祭で八幡山公園の特設芝居小屋で行われた劇団RAKUYUのミュージカル「道成寺」では、芝居小屋越しに道成寺が見える演出で盛り上げた。ふるさと創生事業では実行委員長として新成人に心に残るコンサートを提供。宮子姫みなとフェスタやSioトープ子どもまつりなど市主催のイベントでは音響照明や舞台設営に協力。人脈を生かし、飛行機仲間の室屋義秀氏を10年間招へいし、イベントの目玉としてアクロバット飛行を披露してもらった。このほか宮子姫よさこい祭りの実行委員長も務め、宮子姫伝説の伝承や振興を中心に地域文化発展に寄与している。

 原さんは1954年に和歌山大学を卒業後、御坊中教諭、日高教育事務所長などを経て92年に大成中校長を最後に定年退職。同年10月から2000年9月までは教育長を務め、老朽化した学校校舎の大規模改修など施設整備に積極的に取り組んだほか、コンピューターの導入や外国語教育の開始、適応指導教室「メイト」を開設するなど教育行政の進展に力を注いだ。05年には学校教育の功績に対し瑞宝双光章を受章している。03年に戯瓢踊保存会に入会、11年には会長に就任し、ことし退任するまで衣装の着付けの映像化、御坊寺内町会館への展示、全国民俗芸能大会への初参加など、400年以上の歴史を持ち県指定無形文化財第1号、国指定選択芸能でもある戯瓢踊の継承と振興に尽力した。04年からは市文化協会副会長、08年から会長に就任。会員の減少や高齢化など課題を抱えながらも常に新しい時代を見据えた活動を継続した。創立50周年記念式典の開催や、まちかどミュージアムでは一日の空白もなく展示を続け、市民が芸術作品等に接する機会を提供するなど文化財の振興、地域文化の向上に大きく貢献している。

 古久保さんは「身に余る光栄です。これも諸先輩をはじめ皆さんの指導のおかげ。賞に恥じないよう今後も精進し、地域のお役に立てるよう努めていきたい」、原さんは「戯瓢踊保存会、市文化協会と御坊の文化発展に微力ではありますがお役に立てたことを評価していただいたことは、これから御坊の文化発展に貢献される方々にとっても励みになると思います」と話している。

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