図書館の魅力を知ろう

 本が好きで小学校から高校まで図書委員だったが、図書館で働きたいと思ったことはなかった。事務的能力が皆無で、膨大な数の貴重な本をきちんと整理することなど自分には到底不可能と思い知っていたので◆図書の収集・整理・保存が図書館の役割だが、利用者への案内も重要な仕事。以前、御坊市立図書館で町史や村史をコピーしてもらった時、必要なページを探す際に重い数冊を閲覧室へ運んでくれたり、対応がとても優しくありがたかった◆御坊市立図書館司書の方が講師を務めた読みきかせ研修会を取材した。御坊市立図書館の歴史や利用状況が語られ、まず驚いたのは、同館の前身は大正2年(1913年)開館の日高郡立図書館で、県内最古だということ。蔵書数は、図書・点字図書合わせて8万2080点。利用者数は60歳以上が突出して高く、中学生から30代までは逆に突出して低い。中高生は学校に図書室があるから公立図書館を利用する必要はないのかもしれないが、20~30代は生活の中に図書館利用という習慣の入る余地があまりないのだろうか。しかしネットでみると、多くの読書日記的なブログで、若い人達がいろんな本への熱い思いを語っている。いまの時代でも若者と読書は決して縁遠い存在ではない◆研修会では「若者を呼び込む施策が必要」と語られ、11月18日に同館で行われる初めての試み「ビブリオバトル」が紹介された。お勧め本の魅力を5分で紹介し合うイベントで、「知的書評合戦」と呼ばれる。静のイメージの「読書」に、動のイメージの「勝負」という要素が加わったところが面白い。若い人にぜひ参加してほしい◆「灯火親しむべし秋の夜」、日ごろなじみのない人でも、図書館に親しむのも悪くない季節である。(里)

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