
美浜町の三尾場外離着陸場整備工事が完了した。大地震の際の津波などで孤立の恐れがある同地区の防災対策。万一の時にはヘリコプターの離着陸ができるようになった。
町防災企画課によると、旧三尾小学校北東の山林など4165平方㍍を造成。造成した敷地中心付近の27×27㍍の部分はコンクリート舗装してヘリが離着陸できるようにし、周囲に芝生を張った。2015年度に事業着手。整備工事は今春に取りかかった。
総事業費は約5300万円。町内では16年7月に完成した和田の和歌山病院敷地内に続き2カ所目のヘリポートとなる。
町の中心部から三尾地区へ通じる唯一の幹線道路、県道御坊由良線は16年7・9月と17年10月の台風でそれぞれ法面崩壊が発生、数日間の全面通行止めなどがあり、近い将来発生が予想されている大地震の際にも集落の孤立を防ぐ心強い施設となりそうだ。
設計は和歌山市の日本工営㈱和歌山営業所(八木律成所長)で、施工は三尾の㈱玉井組美浜支店(中野茂信支店長)が請け負った。
写真=旧三尾小北東に完成した場外離着陸場