由良のトンネル内で正面衝突 男性1人死亡

 20日昼、由良町阿戸の国道42号トンネル内で、軽トラックと大型トラックが正面衝突。軽トラを運転していた男性が死亡し、大型トラックの運転手がけがをした。御坊署は軽トラックが対向車線にはみ出した可能性が高いとみて詳しい原因を調べている。同署管内ことし5件、5人目の交通事故犠牲者で、死者が昨年1年間の総数を上回るとともに、県内14署でワースト1位となった。

 亡くなったのは、有田川町岩野河の自営業前南秀造さん(54)。事故があったのは里トンネルの南側出入り口から約50㍍で、調べによると、午後0時10分ごろ、前南さんが運転する南進中の軽トラと、奈良県桜井市の会社員平本勇市さん(50)が運転する対向の10㌧トラックが正面から衝突。軽トラが大破し、前南さんが閉じ込められた。

 通報を受けて駆けつけた日高広域消防隊が前南さんを救出、意識不明の状態で、御坊市内の病院に運ばれたが、全身を強く打つなどしており、事故から約1時間後の1時23分に死亡が確認された。死因は腹腔内出血など。一方の平本さんは胸などを打ち、ドクターヘリで和歌山市内の病院に救急搬送された。けがの程度は分かっていないが、意識はあり、命に別条はないとみられている。

 現場のトンネル内は片側1車線で、御坊市方面への南進は緩やかな上りの左カーブ。御坊署は軽トラがセンターラインを越えた可能性が高いとみて当時の状況を調べている。この事故で国道は約2時間半にわたり通行止めとなった。

 これで同署管内ことしの死者数は5人となり、前年同期と比べて4人増加。同日現在で人身事故81件のうち5件が死亡事故になっている。県内全体では24人。14署別では御坊に次いで和歌山東、田辺の両署が4人となっている。御坊署交通課は「幹線道路ではスピードが出やすくなりますが、一瞬の油断が大きな事故につながります。気を引き締め、ハンドルを握ってほしい」と注意を呼びかけている。

写真=前南さんが運転していた軽トラ

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