災害にはラジオを活用

 日高高校で10月29日、県情報化推進協議会(WIDA・ワイダ)の臨時災害放送局の設置訓練が行われる。臨時災害放送局は災害が発生した際にのみ、簡易な機材などを使って開局するFMのラジオ局で、給水車の情報など被災者に有用な情報を発信。東日本大震災や熊本地震では多くの自治体が開局し、住民に情報を送った。訓練では、高校生も参加し取材や記事執筆、アナウンサーなどとして協力。ワイダでは訓練を通じて、実際の災害時でも高校生が役に立てるよう、研修の実施などを行っている。

 災害時にラジオは貴重な、場合によっては唯一の情報手段になる。それも大手放送局が発信する広範囲なものでなく、狭い範囲にしぼった情報の方が有効だ。被害状況はもちろんだが、道路の通行止め情報や給水車が何時にどこに来るのかなど、避難所で生活する被災者に必要な情報を届けるには適している。

 筆者は電車通学するようになった高校のころからラジオを聴くようになり、いまでも車の中などで地域のラジオ放送や深夜ラジオの録音などを聞いており、比較的利用している方だと思うが、メディアの多様化により、ラジオ人気は下火気味だ。車載などは別としてラジオを持っていないという人も少なくないだろう。スマートフォンのアプリをきっかけに聞き始める10代もいるとのことだが、先日の台風21号を思い出せば、携帯電話会社の電波も飛ばなくなりネットが使えなくなることもあるので、スマートフォンだけでは不安だ。

 御坊市では臨時災害放送局の開局に向けて取り組んでおり、有事の際には放送されることだろう。万が一の際、必要な情報をスムーズに受信できるよう、乾電池で動くラジオを用意するなど準備を整えておこう。(城)

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