日高高校で来月、災害時FM局設置訓練

災害発生時に被害状況や避難者情報などをラジオのFM放送で発信するための臨時災害放送局の設置訓練が、10月29日に日高高校を会場に行われる。訓練は県内各地で同様の放送局開局を目指している県情報化推進協議会(WIDA・ワイダ)を中心に、日高高校の生徒も原稿作製やアナウンサーとして参加。スムーズな進行と電波がどこまで届くかなどを調査する。

 臨時災害放送局は災害が発生した際にのみ、簡易な機材などを使って開局し、給水車の配水時間など被災者に有用な情報を発信。東日本大震災や熊本地震では多くの自治体が開局し、住民に情報を送った。

 ワイダは和歌山大学やNHK和歌山放送局などで組織。有事の際、スムーズに臨時放送局を開設できるよう、県内のFM局がない地域で訓練を実施。これまで海南や串本で行ってきており、本年度は御坊市と紀の川市で行う。

 災害時の放送局は市町村が開局する必要があるが、人材不足が発生すると想定し、ワイダの訓練では高校生が主体となって情報収集や原稿作製を実施。29日は有志の生徒が参加し、避難所の開設場所や給水車の配水時間など仮定の情報をもとに、原稿作りやアナウンスを担当。今月12日には訓練に向けた事前研修があり、NHK大阪放送局の地域情報ラジオ番組「関西ラジオワイド」のパーソナリティーを務めているアナウンサーの住田功一さんが講師となり、災害時、被災者にとってどういった情報が必要かなどを説明。事前研修は10月17日、26日にもあり、原稿の書き方などを学ぶ。

 今回の日高高校での放送局設置は訓練のため、実際の災害発生時は、御坊市がワイダの協力を受けて、放送局を開局していく方向で検討を進めている。

 29日は日高高校が毎年実施している大規模な防災訓練「防災スクール」があり、周辺住民や小学生、園児らが同校に避難してくるほか、さまざまな防災体験も実施。津波サミットで来日中の外国の高校生らも参加する。

写真=訓練へ事前研修を受ける日高高生

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