読売書法展 山本さんに新聞社賞

第35回読売書法展が東京の国立新美術館等で開かれ、あしえ書道川辺・上南部教室で指導する山本二蓬(にほう、本名昌子)さん(45)=田辺市江川=が幹事対象の読売新聞社賞を受賞。次回の出品から理事に昇格する。「これを機に、一層上を目指して頑張りたいと思います」と喜びと決意を話している。

 

山本さんは、姫路市に本拠地を置く書道の全国団体、玄心会に所属。小1から高3まであしえ書道教室で学び、同会現理事長の池永碧濤さんの父、龍抱さんの指導を受けた。高校を卒業してから講師見習いとして指導に携わるようになり、24歳で師範の資格を取得して「二蓬」の雅号を受けた。現在は田辺市・上富田町も合わせて4教室で指導している。

 

今回の受賞作品は「若山牧水詩」。調和体(漢字かな混じり)の作品で、「朝雲の散りのかすけさ秋冴えし遠嶺に寄ると見れば消えつつ」「杉山の茂みのなかゆまひ出でて渓越す鳥の光る秋の日」「啼く聲の鋭かれども鈍鳥の樫鳥とべり秋の日向に」の3首を53×232㌢の用紙に書いた。題材は、文字の形の美しさ、漢字とかなのバランスのよさなどで選び、行間のバランスの美しさに特に心を配りながら仕上げた。近年は明~清代の書家王鐸の作品を中心に取り組んでおり、その雰囲気とかなの調和を心がけたという。結果は知人からのメールで初めて知った。「予想していなかったので驚きました。白と黒だけの世界である書という芸術が好きで、その魅力を子どもたちに伝えられたらと思って指導しています。賞を機に、一層精進して上を目指し、子どもたちにいいものを伝えていきたいと思います」と話している。

 

東京展は9月2日まで開かれ、その後全国を巡回。関西展は9月5日から9日まで、京都市勧業館みやこめっせで開かれる。

 

写真=読売新聞社賞を受賞した山本さん㊤、受賞作品「若山牧水詩」

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