死戦期呼吸を見逃さない

 先日、路上で倒れた急病の女の子に対して的確な措置を行い、命を救ったとして美浜町の男女4人が、日高広域消防本部から救急救護功労で感謝状を受けた。4人は連携し、見事な救命リレーを展開し、現場に居合わせた人による早期の心停止認識、通報、一次救命処置が奏功。女の子は一命を取り止めた。その後、順調に回復している模様で、消防職員は「4人の活動がなければ重大な事態になっていたことも考えられる」。本当に素晴らしい行動だったと思う。

 4人は看護師の女性2人と農業の男性、公務員の男性。消防によると先月、歩いていた10代の女の子が意識をなくして倒れ、駆けつけた看護師の女性が心肺停止を確認。心臓マッサージを行うとともに、周りの人に119番通報とAED(自動体外式除細動器)を依頼した。それに応じて農業の男性が通報、公務員の男性がAEDを運び、もう一人の看護師の女性が救急救護を補助。AEDで2回の除細動後、女の子は意識を取り戻し、到着した救急隊によって御坊市内の病院に搬送された。

 傷病者の観察・救急救護、通報、AED搬送という、これら一連の活動。どれ一つ欠かせない行動だが、初めに「死戦期呼吸」を見逃さなかったことが重要だそう。このあまり聞きなれない名前の呼吸は、突然倒れた人が発している危険なサインの一つ。心停止直後に見られ、「かっ、かっ」と、しゃくりあげるような様子が特徴で、これを「普段通りの呼吸なし」と判断し、すぐに心臓マッサージを開始することがポイントという。もし目の前で同じようなことがあったらできるだろうか。救急救命講習を受けたりして、知識だけでも持っておく必要がある。(笑)

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