
御坊市の社会医療法人黎明会(北出貴嗣理事長)北出病院の新しい院長に、今月15日付で重里政信(じゅうり・まさのぶ)医師(64)=和歌山市=が就任。9月から診察をスタートさせる。
大阪府泉佐野市出身。1972年大阪教育大学付属高校天王寺校舎を卒業後、和医大に進学し80年に卒業。同年から同大で胸部外科医として勤務し、88年からことし8月14日までの30年間、済生会和歌山病院で外科部長を務めて定年退職した。
「経験を生かして、和歌山の地域医療に役立ちたい」と退職翌日から北出病院で院長として勤務している。乳腺、心臓、肺、食道、胃、血管等の胸部外科の専門医。済生会ではあらゆる手術に携わり、1万5000件の執刀経験があるスペシャリスト。北出病院ではこれまで胸部外科の手術はできず他の病院を紹介していたが、重里院長の就任で乳腺がん、肺がん、心疾患、食道や血管系の手術が可能になる。
「来院の患者を全員助けたい」がポリシーで、「いままで手術ができず患者さんに迷惑をかけていたこともあったが、自分が来たことでカバーできる。手術はチームプレーなので、スタッフとしっかりコミュニケーションを取っていきたい。就任して2週間だが、ここの病院スタッフは患者への対応が素晴らしいと感じた。このいい雰囲気を続けていきたい」と意欲満々。院長として「患者、スタッフの声を聞いて、手術だけでなくリハビリなど患者の肉体的、精神的なサポートをマネジメントしていきたい」と張り切っている。
趣味はダイビング。年1回、フィリピンのセブ島で楽しんでいる。「ぜひ白崎でも体験してみたい」と笑顔で話している。
写真=1万5000件の手術経験がある重里院長