通学路の安全をどう守る

 最大震度6弱を観測した大阪北部地震。駅にいた枚方市の友人は「下から突き上げるような揺れだった」と振り返る。荊木市で飲食店を営んでいる友人は無事だったものの、店の中は食器や酒の瓶が散乱して割れるなど被害を受けた。大学生のおいは電車で通学途中に地震に遭い、ストップした電車から降りて線路を歩き、家にたどりつくまで5時間歩いたという。和歌山ではそれほど大きな揺れは感じなかったが、身近な人が影響を受けており、地震の怖さを改めて感じさせられた。
 中でも、倒壊したブロック塀の下敷きになって9歳の女児が亡くなったことは心が痛み、やりきれない。ブロック塀の高さや構造が建築基準法に違反しているとされ、学校で行われた過去2回の安全点検では、このブロック塀が調査対象になっていなかったという。もはや人災と言われても仕方がない。本当に防げなかった事故なのか、疑念は消えない。80歳の男性も、民家のブロック塀の下敷きになって亡くなった。全国的にブロック塀の緊急点検が行われているが、たとえ危険な個所があっても、それが私有地であれば改善は簡単ではないのが現状だろう。それこそ地域ぐるみでの話し合いや取り組みが必要だ。
 小学校に通う子を持つ親として、同じような悲劇が繰り返されないためには、どうすればいいのかと思いがこみ上げてくる。親子で一緒に通学路を歩いて、どこに危険があるか、もし今いる場所で地震が起こったたら、どのルートでどこに逃げるべきか、確認するのも一つだろう。共働きでなかなか時間を取るのは難しいが、授業参観などで集まったときにそんな話をしてみるだけでも、意識は少し変わると思う。(片)

関連記事

フォトニュース

  1. 渓流の女王 アマゴ解禁

戦争体験者に聞く 終わらざる夏

  1. 出撃直前、さくら弾機が炎上 極秘扱いで「知られざる特攻機」とも呼ばれたさくら弾機は、直径1・6㍍、…
  2. 飛行機乗りが夢だった 1944年(昭和19)6月、日本はマリアナ沖海戦に敗れてサイパンが陥落し、絶…
  3. 激戦のフィリピンで6年 日米開戦直後の1941年(昭和16)12月22日、日本は米軍の支配下にあっ…
  4. 空襲に怯え、悲痛な思い 大戦末期、空襲に怯え、悲痛な思いをした御坊市島の竹田(旧姓=山﨑)玉枝さん…
  5. 根室空襲、艦載機が猛爆 大東亜戦争末期、制海権を失った日本は北海道まで米軍に押し込まれ、1945年…

Twitter

書籍レビュー

  1.  みなべ町の高城小学校(原啓司校長)で21日、「高城ロックンロールフィールド」が開かれ、1980~9…
  2.  還暦を過ぎても精力的に新作を発表し続ける東野圭吾。木村拓哉と長澤まさみ主演で映画化もされた人気シリ…
  3.  1945年8月15日正午、天皇陛下がラジオで国民に向けて終戦の詔書を読み上げ、国民はこのいわゆる玉…
  4.  テレビで見ない日はないぐらい、ニュースを視聴者に分かりやすく解説してくれるジャーナリスト池上彰氏。…
  5.  元アニメーターで江戸川乱歩賞作家、真保裕一の「行こう!」シリーズ最新作。今年5月に文庫化されました…
ページ上部へ戻る