地震速報は生かせたか?

 先日、自宅のプランターの雑草を引いていると、土の中からトカゲがヌルッと飛び出し、目の前を突っ走っていった。突然の出来事にびっくりし、目でトカゲを追うのがやっと。しばらくたって「ぎょぇ~」と素っ頓狂な悲鳴を上げたしだいである。人とは一瞬の出来事に即座に対応できず、冷静さを欠いてしまうものなのだろうか。
 18日朝、大阪北部で震度6弱の地震が発生。筆者は会社におり、突然スマホが「ブイッブイッブイッ」と鳴り始めた。地震緊急速報のメールで、間もなく大きな地震の揺れがあるとのこと。「これはいかん」と思いながらも、体が動かない。急な出来事で硬直しているのか、しばらくすると揺れが始まり、そして収まった。何度も地震のシェイクアウト訓練などを取材して、何をすべきか分かっているはずなのに…情けない。
 この大阪の地震では、9歳女児がブロック塀の倒壊で死亡する痛ましい事故も起きている。ブロックは建築基準法違反だったとの報道もある。国内では近年、阪神大震災や東日本大震災、熊本地震など多くの地震災害を経験しているにもかかわらず、なぜ教訓が生かされないのか。この点は大いに検証、反省して今後に生かすべきである。
 今回、日高地方は幸い被害がないようだが、近い将来地震は必ず来る。もしもの場合、冷静かつ迅速な対応をするため、日頃から危機意識を高め、訓練やイメージトレーニングを繰り返すことの大切さをあらためて感じる。昔から土や水の中の生き物は地震の予知能力があると言われる。土の中から飛び出したトカゲもまた、何かを伝え、気付かせてくれたのかもしれないと思い、災害への危機意識を高めておきたい。(吉)

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