全国少年警察ボランティア協会の少年補導功労者表彰で、県警本部長委嘱で御坊署の少年補導員や少年指導委員を務める神田秀昭さん(62)=日高町萩原=が銅賞を受けた。同署管内から表彰されるのは17年ぶりで、神田さんは長年にわたり青少年の非行防止、健全育成の活動に尽力。15日に署長室で伝達が行われた。
長年にわたり少年の非行防止、健全育成に尽力し、功績があった人が対象となり、本年度は県内で金賞、銀賞を各1人、銅賞を神田さん含む3人が受けた。
神田さんは日高志賀郵便局長を務める傍ら、2004年に御坊署少年補導員の委嘱を受け、啓発や補導活動を通じ、子どもたちの見守りを続けている。14年からは少年指導委員の委嘱も受け、警察官とともにゲームセンターやパチンコ店への立ち入りを実施。コンビニ、ホームセンターを回って性や暴力を扱った有害図書指定物の18歳未満への販売禁止、刃物類・酒類・たばこ販売時の年齢確認を要請し、非行や犯罪の抑止に協力を求める活動を行っている。
地元でも1992年から青少年補導委員としてあいさつ運動や防犯教室に参加。青少年の健全育成や犯罪被害防止にも力を尽くしている。
伝達式では、大野矢雄署長が表彰状を手渡し、「地域の方が地域の子どもを見守る、そんな地道な活動があって健全育成がなされるのかなと思う。これからも体力の続く限り頑張ってください」と激励。神田さんは「子どもたちの元気なあいさつや笑顔が励み。補導するような非行はないのが一番です。これからも次代を担う子どもたちの明るい未来のため、微力ながら見守っていきたい」と話していた。