日本遺産認定へ再挑戦

 文化庁は2018年度の日本遺産認定13件を発表した。日高川町が中心となって進め、県が申請していた「今も息づく『語り』~安珍と清姫がたどった道~」は残念ながら認定ならず。県や町では来年度の再申請を目指して、内容の改良に取り組んでいく。
 日本遺産は世界的にも貴重な文化財や自然を指定する「世界遺産」と異なり、文化財を積極的に活用し地域活性化につなげようとするもので、建物などでなく文化・伝統を語るストーリーを指定するもの。2015年度から始まり、20年度までに100件の登録を目指している。現在は67件で、県内では広川町の防災遺産や湯浅町の醤油に関するストーリーなど4件が登録されている。
 日本遺産の知名度はどの程度だろうか? 日本遺産の調査、運営を行うフュートゥラディションワオがインターネット上で1000万人を対象に行った「日本遺産と旅行に関する意識調査」では、日本遺産の認知度は、29・4%と低い結果。ただ約8割が「興味がある」と答えており、そのうち6割が「いずれかの地域を訪れてみたい」としており、旅行先の参考にされる可能性は十分ありそう。初年度に登録された鳥取県の中部に位置する小さな町、三朝町の「六根清浄と六感治癒の地~日本一危ない国宝鑑賞と世界屈指のラドン泉~」は、登録された前の年と比べて外国人観光客の数が2倍に増えたという。
 20年度には東京オリンピックで多くの外国人が日本を訪れる。その際の観光先選びに日本遺産が参考にされる可能性は十分にある。ストーリーが認定されれば日高川町だけでなく、周辺市町にも大きな影響をもたらすことだろう。来年度の認定に期待したい。(城)

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