アールブリュット推進協が新ビジネス提唱

 御坊市島の倉庫カフェWAWAWAを拠点に活動しているNPO法人ワークス・アールブリュット推進協議会(玉置徹代表)は、アートで社会貢献する新しいビジネスの形「アブリ・サポーター」制度を発案、提唱している。アブリに会員登録し、同協議会のオリジナルブランド「わわわ」商品を企業等に販売・レンタルすれば活動費を支払う仕組み。アブリ、アールブリュット作家、企業みんなが少しずつ幸せになれる、新しい仕組みとして注目されそうだ。
 アブリは、アールブリュット(生の芸術)を通して社会貢献活動を行う人という意味を込めて玉置代表が作語した「アールブリスト」の略語。無理なく社会貢献しながら収入も得たい、自分らしい働き方や生き方をしたい、これまでの経験や学んだことを生かしたい――がアブリのコンセプトとなっている。
 まずはアブリに登録することからスタート。登録料無料、年会費1000円で会員登録後、同推進協議会が販売やレンタルを行っているアールブリュット作家が描いた絵画や、絵画をプリントしたTシャツやバッグ、仮面などの商品を知り合いの企業や店舗に紹介し、成約すれば10%を活動費として支払う。自身が商品を購入するときは10%引きとなる特典もある。わわわブランドの商品は、販売やレンタル料の一部を作家に還元しており、作家にとっては収入アップになる。会員から紹介を受けた企業や店舗は卸価格で商品を仕入れることができ、社会貢献にもなるほか、同協議会ホームページでアブリ企業として紹介してもらえる。アブリ、作家、企業の3者それぞれにメリットがあり、「みんなで少しずつ幸せを分け合う仕組みが、アブリ・サポーター制度」(玉置代表)となっている。
 今月25日から28日まで東京渋谷区で開催する「わわわアールブリュット東京コレクション」で会員登録をスタートさせる。玉置代表は「アブリになれば社会貢献しながら収入を得られる。推進協議会に入る収益は少なくなりますが、多くの人にサポーターになってもらうことでアールブリュットのことを知ってもらうことになるし、販売数が増えれば増収にもつながる」とまずは多くの人に浸透することを願っており、「社会性、事業性、新しい仕組みという革新性があり、経済産業省が推奨するこれからの『ソーシャルビジネス』の形になります。ぜひアブリを増やしていきたいので、気軽に声をかけてほしい」と話している。連絡は同協議会℡0738―52―7878。

関連記事

フォトニュース

  1. 前から失礼いたします

写真集

戦争体験者に聞く 終わらざる夏

  1. 乳飲み子抱え上海から引き揚げ 御坊市島に暮らす98歳の嘉美(よしみ)さんは、1921年(大正1…
  2. 34年前、活字にならなかった一冊の本 活字の本として出版されることのなかった、一冊の戦争体験集…
  3. 船団護衛の海防艦で南方へ 1923年(大正12)8月19日、夏目英一さん(95)は日高郡旧野口…
  4. 千人針と250人分の寄せ書き発見 「あれ、これは何やろ」 1999年(平成11)8月、母の薫(か…
  5. 飛行兵志願も母が反対 小瀬輔造さん(89)は1930年(昭和5)1月7日、日高川町…

日高地方などのイベント情報

  1. 日高町第3回納涼夏祭り

    8月 25 @ 3:00 PM

Twitter

書籍レビュー

  1.  「バイバイ、ブラックバード」を読むと、原典に当たる太宰治の「グッド・バイ」が読みたくなったので、文…
  2.  作者の生まれは明治18年。明治45年に執筆され、初版は大正10年とかなり古いですが、繊細な描写が特…
  3.  6月19日は桜桃忌。芥川龍之介の河童忌、司馬遼太郎の菜の花忌ほど有名ではありませんが、太宰治の命日…
  4.  銀行に7年間勤務した経験を持ち、「半沢直樹」「陸王」「ルーズヴェルト・ゲーム」など人気ドラマの原作…
  5.  幅が狭く、カーブが続き、前から車がくればすれ違うこともできず、一つ間違えば谷底に転落してしまう…。…
ページ上部へ戻る