あつけ対策お早目に
- 2018/5/20
- 日高春秋
子どものころ夏場に体調を崩すと、家族から「暑気(あつけ)やな」と言われたことがある。辞書で、あつけは暑さのために体が衰弱したり病気になったりすること。「あつけにあたる」「暑気(しょき)あたり」といったように使われる。いまで言う熱中症のようなものだろうか。
ゴールデンウイークも終わり、日に日に暑くなっているように思う。県内のニュースを見ていても、気温が25度を超える夏日となる地域があり、17日には新宮市で30度1分を記録。県内でことし初の真夏日となり、家でも母が「きょうは暑かったから、1回お茶を飲みに畑から帰ってきたよ」と言っていた。こうなってくると心配されるのが熱中症。18日現在、まだ日高地方で熱中症による救急搬送はないが、白浜町消防では15日までに疑いを含めて3件発生しているという。
御坊市、日高広域両消防によると、熱中症は温度や湿度の高い中で、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温の調節機能が働くなってめまい、体のだるさ、ひどいときにはけいれんや意識の異常といった障害を起こす症状。屋外だけでなく室内でも発症する。予防は「暑さを避ける」「涼しい服装」「こまめな水分補給」「急に暑くなる日は注意」「暑さに備えた体力づくり」「体調に合わせた行動」がポイントだそうなので、あらためて気をつけてほしい。
昨年は日高広域で5月1日、御坊市で5月26日に1人目の救急搬送があり、合計は日高広域で59件、御坊市で17件。カレンダーを見て「まだ5月」と油断していませんか。夏に向けて熱中症になる人が増えてくる。熱中症を知って、しっかり予防。あつけにあたらないよう元気に、そして楽しい夏にしよう。(笑)