印南町文化協会が漁民の歴史の書籍発刊

 印南町文化協会は、江戸時代にかつお節の製造、伝授に偉業を残した印南漁民の歴史研究で、その足跡地の訪問記をまとめた書籍「かつお節発祥の地 印南浦浪漫を追う~江戸時代・印南漁民顕彰碑建立に寄せて~」を発行した。
 印南漁民史研究として2010年の土佐から枕崎、房総千倉、銚子、西伊豆を訪問。その後、2度目の房総千倉と銚子や焼津を訪ね、現地の人と交流するなかで、各地で印南漁民をたたえてくれている様子にふれ、偉大さを深く認識。地元住民にも広めようと、15年に「印南漁民三人衆顕彰碑」が建立された。
 足跡地の訪問記を「いなみ文化」誌に掲載するなか、顕彰碑建立を機に、それらをまとめ、加えて新たな訪問地や印南浦に関連した情報を織り込み、発行へ向けた取り組みをスタート。B5判206㌻の書籍が完成した。
 メインとなる「江戸時代、鰹節に命をかけた漁民達~印南浦・三人衆の浪漫と足跡を訪ねて」は坂下緋美会長が執筆。序章と第1~20章の構成で、研究成果をまとめている。巻頭には印南漁民史研究のきっかけとなった田辺市の郷土史家、小谷緑草の小説「南風」を掲載。このほか、印南町が60周年を迎えた昨年の活動の一部を紹介している。
 表紙と裏表紙には印南と土佐清水松尾、枕崎火の神、南房総千倉、西伊豆安良里、銚子犬吠埼の各海岸の写真を使用。坂下会長は「協会仲間の大きな支援、多くの皆さんの応援をいただき、発行することができました。印南の歴史文化活動の一端として気軽にご高覧いただければ幸いです」と話している。希望者には1500円で販売(数に限りあり)。問い合わせは公民館℡0738―42―1702。

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