日本最大の客船「飛鳥Ⅱ」が来春日高港へ

 日本最大のクルーズ客船「飛鳥Ⅱ」が来年3月23日、御坊市の日高港に初めて寄港することが決まった。昨年度から岸壁の改良や航行安全性の検証など受け入れ準備を進め、柏木征夫市長もトップセールスを行うなど誘致活動に力を入れたことが実を結んだ。市は歓迎セレモニー等を計画することにしており、定期的な寄港が実現すれば、日高地方の観光振興や地域活性化につながると期待されている。
 飛鳥Ⅱは日本郵船の子会社である郵船クルーズ株式会社が所有、運航している豪華外航クルーズ船。日本籍では最大の客船で、全長241㍍、全幅29・6㍍、総トン数5万142㌧。客員定員872人で、充実の設備とゆとりある船内を誇り、クルーズ専門誌による読者投票でも第1位を連続受賞している。
 日高港では水深を10㍍から12㍍にするしゅんせつ工事が進められているが、飛鳥Ⅱは水深10㍍で接岸可能。ただ、日高港の岸壁の長さは240㍍と飛鳥Ⅱとほぼ同じで、係船するために綱をつないでおく杭が足りないため、寄港することができなかった。国交省近畿整備局和歌山港湾事務所は本年度事業として、岸壁の先端から約20㍍沖に係船杭を新設することにしており、夏ごろにも完成。これにより、飛鳥Ⅱの着岸が可能となる。県が行ったシミュレーションでも入港可能との結果が出ていた。
 これらの見通しが昨年度から立っていたことで、柏木市長らはことし1月、郵船クルーズを訪ねて飛鳥Ⅱの寄港を要望。岸壁の整備と強力なポートセールスが奏功し、郵船クルーズが発表した2018年度下半期の運行スケジュールの中に、日高港への初寄港が明記された。「春の休日 小豆島・紀州日高クルーズ」(3月20~24日)で、23日の寄港が決まっているが、時間等詳細はまだ分かっていない。市では予定が分かり次第、歓迎セレモニー等を計画して乗船客をおもてなしすることにしている。
 日高港ではこれまで「にっぽん丸」や「ぱしふぃっくびいなす」など豪華客船が寄港しており、飛鳥Ⅱも定期寄港となれば道成寺や寺内町、クエ料理など周辺の観光振興にもつながると期待されている。
 柏木市長は「飛鳥Ⅱが入港することは大変うれしい。市が率先しておもてなしを行い、定期的な寄港につなげていきたい。飛鳥Ⅱが初寄港に至るまでご尽力いただいた関係者の皆さんに感謝しています」とコメントを出した。

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