17日に告示された日高町長選は、現職松本秀司氏(62)=志賀、1期=が唯一立候補の届け出を行い、22日の投開票を待たずに初の無投票で2選が決まった。子育て支援や教育環境の充実などに力を注いだ1期目の実績が町民の信任を得た形で、「今後も初心を忘れず、住民の声を聞きながら着実に町政を進めたい」と、決意を新たにした。
午後5時、立候補届け出の受け付けが締め切られ、松本氏の無投票当選の知らせが入ると、集まった支持者から「おめでとう」と祝福の声が上がった。祝勝会で万歳三唱のあと、マイクを手にした松本氏。「無投票はとても幸せなことで、皆さん本当にありがとうございます。町民の信任を受けて感謝の気持ちでいっぱいですが、それだけの重責を伴い身の引き締まる思い」と述べ、「1期目では学童保育の拡充やクエっこランドのオープンなど子育て支援の充実、日高中学校の大規模改修などの子育て環境の整備を進め、若い人たちに町へ来てもらうような施策に力を注いできた。1期目ではできなかったこともあり、引き続き防災道路や通学路、町内の町道、県道の整備にも力を注ぎたい。比井地区で行っている津波避難路の整備も予算的に進むのが遅いが、しっかり取り組みたい」と意欲を示した。さらに「笑顔で健康に暮らせる安心、安全のまちづくりへ介護予防にも力を入れ、農業や漁業の基幹産業の振興にも努力する」と約束し、「町民や議会の皆さんと一緒に考えながら、町勢の発展へ一つ一つ力を込めて頑張りたい」と声を張り上げた。
上田充宏後援会長は「1期4年間の実績が評価されての無投票。2期目も笑顔で健康に暮らせるまちづくりを進めてほしい」と期待を寄せ、県町村会会長の寺本光嘉紀美野町長、冨安民浩県議も祝辞を述べた。松本氏の親類の小林唯華ちゃん(9)と妹の百花ちゃん(7)からは松本氏と妻陽子さん(64)に花束も贈呈された。日高郡町村会会長の森下誠史美浜町長の発声で乾杯を行い、祝賀ムードに包まれていた。
当選証書交付 23日午前10時から役場で行われる。松本氏の初登庁の日程は現在調整中。