改善と改革の違い

 大阪都構想を進めた、元大阪市長の橋下徹氏がテレビで発言していたのだが、「改革」と「改善」は全く別物。広辞苑で調べてみると、改革は「改めかえること。改まりかわること」、改善は「悪いところを改めてよくすること」とあり、よく似た意味のように受け止めてしまうが、橋下氏は制度自体を改めるのが改革で、定められた枠内でよりよい状態にする(業務効率など)のを改善と説明していた。大阪都構想は改革で、改善ではない。この話を聞くと、両者の違いが理解しやすかった。
 世界のトヨタで知られるようになった「カイゼン」も必要。日々、現場で業務の効率アップを図らなければ、グローバル競争に打ち勝つことなんてできない。同社では「仕事とは、作業プラス改善」との意識も徹底されているといわれ、決められたその日の作業をこなすだけのことを仕事と見てはくれない。体を使うのみならず頭も働かせてこそ、「仕事」だ。
 日高川町議選は無投票となったが、地方の議員選では人口減少の影響も大きく議員のなり手が減ってきているといわれて久しい。ところが、報酬を上げたり定数削減したりと改善の範囲でどうにか議会を維持している状況が続いている。もうそろそろ制度自体を大胆に変えなければ、欠員が出てしまうのではないかと思っている。公務員はルール(法律)に従って仕事をする。業務の改善はやろうと思えば可能だが、改革はできない。改革ができるのは政治家。真剣に地方議会のことも議論すべき時であろう。
 あらゆる組織では、改革をするのはトップをはじめとする幹部たち。その日その日が無事ならいいとの考えで生き残れるはずはなく、常に新たな制度の発案が求められる。(賀)

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