新人のころのがむしゃらさ

 4月も早いもので月の半分が過ぎようとしている。新年度がスタートし、新しく社会人としてスタートを切った皆さんも、新しいことの連続にまだまだ緊張感を持って仕事をしていることだろう。学生の皆さんも春休みが終わり、新入生は不安と期待にあふれ、やはり緊張しっぱなしの児童生徒も多いと思う。21年前、新人記者としてスーツ姿で毎日緊張していた自分を昨日のことのように思い出す。たいした成長もないのが情けないが、継続は力という言葉を信じ、少しずつでも力を付けようと思って精進の日々。
 先日、御坊商工会議所で長年続いている新入社員らを対象とした接遇者訓練を取材した。講師が最初にしたのは、あいさつ。「おはようございます」の言葉と頭を下げる礼を実践したが、「心を込めて礼をした人はいますか」の質問には筆者も心の中で手を挙げることはできなかった。「なんとなくはダメ。何事も本気でやろう」という言葉に反省。気持ちというのは表情に、態度に如実に表れるものである。心を込めて、何事も本気で取り組む、初心忘れるべからずである。
 社会人になったとき、いまは亡き父親から「1年目は人の1・5倍一生懸命頑張らなあかん。上司は見ていないようで努力する人のことを必ず見ている」と。振り返って筆者が実践できていたかどうかは分からない。ただ、人から認められ、信頼されるかは人一倍の努力、本気で取り組む姿勢が何より大事で、父の言葉の意味が少し理解できたと思う。もちろん1年目だけでいいわけはない。ベテランといわれるような経験を積んでこそ、忘れてはならない新入社員のころのがむしゃらな気持ち。せめてこの時季には思い出したい。(片)

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