幼児期に絵本との出会い

 摂南大学の研究論文に「幼児期の絵本の読み聞かせが就学後の読書に及ぼす影響」というのがあった。それによると、小学校1、2年生を対象に幼児期における家庭での絵本の読み聞かせの状況と現在の読書に対する態度などを調査。幼児期に絵本の読み聞かせをしてもらった子どもは、現在も絵本はもちろん、読書すること自体が好きで、読書量も多いという結果が出た。
 読書量が多ければ、文章を読み解く力が身につく。学校の勉強を例に取れば、国語に限らず他の教科でもこの力がなければ学習にならない。当然、大人になっても新聞や契約書、説明書などを読み解く力が必要になる。さらに、読書には▽問題解決能力がつく▽表現力が豊かになる▽論理力がアップする▽アイデア力がつく――などのメリットもある。
 そんな素晴らしい読書を増やすために、要は幼児期に絵本に触れさせてあげることが大切だということ。親が読み聞かせをしてあげたり、保育所などで絵本を読む機会を増やしてあげたりするのがいい。日高地方の各市町では、定期的に読み聞かせの会なども開かれており、そういった場に参加するのもいいだろう。
 さらに、絵本に親しめるイベントが今月12日の日高川町を皮切りに、印南町、御坊市、日高町で行われる。講談社の読書推進事業で、550冊もの絵本を積んだキャラバンカーが各会場を訪問。この機会にぜひ子どもたちを連れて行って絵本との楽しい思い出をつくってもらいたい。
 そして、活字離れが言われている中、日高新報など新聞業界も生き残りをかけ、幼児への絵本推進は他人事ではないと思う、きょうこのごろである。(吉)

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