みなべの須賀神社の秋祭が県民俗文化財に

 県は14日、みなべ町西本庄、須賀神社の秋祭を県民俗文化財に指定した。「御蓋(おかさ)」と呼ばれる祭具を使ったお渡り神事、流鏑馬(やぶさめ)神事、競(くら)べ馬など、中世の祭礼様式を伝える祭り。南部川流域の歴史、生業、信仰生活と密接な関連があり、「地域の祭礼行事の典型」として重要性などが評価された。
 同社の秋祭は毎年10月8・9日に行われている。平安時代に京都祇園社から祭神を勧請した様子を再現していると伝えられている。氏子の周辺平野部の山内、気佐藤、堺、新庄、徳蔵、筋、谷口、熊岡、晩稲、西本庄、東本庄の11地区が合同で行う郷祭(ごうまつり)の形態で、氏子域は中世の旧南部荘の荘域の一部と重なっている。9日の本祭りでは、祭具を持った行列が南部浜の秋葉神社から出発し、広場を3周する儀礼を繰り返して須賀神社に向かう。神事は南部浜沿岸の気佐藤地区の人々を中心に祭式が進められるが、旧南部荘以来の地域のまとまりを祭式の形として示していることも興味深いという。8日の宵宮には馬が2頭ずつ走る「競べ馬」が行われるほか、若衆による馬子唄の奉納、流鏑馬稚児の弓取りの儀式なども営まれている。各字の色鮮やかな幟、江戸時代に祭礼に加わっただんじり神輿(西本庄)、獅子舞(東本庄、筋、谷口、気佐藤、堺)、昭和期に加わった徳蔵の神輿、子ども神輿などが馬場での祭礼行列を盛り上げる。町内の県指定文化財はこれで15件となった。

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