県補正予算 西川河川整備に10億5000万円

 昨年11月に着工した西川河川整備の予算が、一気に10億5000万円追加されることとなった。2017年度規定事業費1億500万円の10倍の金額。21日に開会した県議会2月定例会に提出された同年度一般会計補正予算案に盛り込まれている。大雨時に西川が増水する影響でたびたび浸水被害を受けている美浜町では数十年来念願の河川改修で、おおむね20年とされている工期が「大きな予算がつくことで短縮されるのでは」と早期完成へ期待が高まっている。
 西川整備は国の交付金を受けて県が実施する事業。日高振興局建設部河港課では、国の補正予算で防災・安全交付金がついたため県の補正予算に10億5000万円の追加事業費を盛り込むことができたとし、総事業費50億円以上とみられる中も「これで工期を短くできる可能性が高まった」と見通している。
 美浜町では森下誠史町長をはじめ議会、西川河川改修事業推進協議会などが昨年9月に県庁の仁坂吉伸知事を訪ね、同12月には上京して自民党の二階俊博幹事長と国に、それぞれ早期の改修完成を要望。同11月23日には町内で行われた整備工事着工を祝う会にも仁坂知事と二階幹事長を招き、予算増額の働きかけを強めていた。着工を祝う会では仁坂知事から「(きょうは)『完成を急ぐ会』と思っているので今後も頑張っていきたい」、二階幹事長から「いまの時代、20年もかかるのでは話にならない」などと前向きな発言もあり、地元でも工期の短縮へ期待が高まっていた。
 森下町長は今回の予算増額の知らせに「議会、協議会など関係者の皆さんが陳情に行き、一生懸命訴えてくれたおかげでもあり、うれしい限り。これで工期短縮への期待も高まるが、今後も気を緩めることなく活動を続けていきたい」と喜びを表し、二階幹事長からは「多額の予算が割り当てられて本格的にスタートすることは非常に喜ばしい限り。一日も早い完成のためにともに努力していきましょう」とコメントが寄せられた。
 西川は、大雨時の増水による水位の上昇で、支川の和田川、東裏川両流域などでたびたび道路の冠水や田畑の浸水被害を発生させている。2016年3月に県が策定した「二級河川日高川水系河川整備計画」に洪水対策などが盛り込まれており、おおむね20年の期間に浜ノ瀬、田井、御坊市の境界の下川合流点付近から日高町の志賀川合流点付近まで延長4・80㌔にわたり河道掘削、堤防の整備、護岸工などを予定。流下能力の向上を図り、支川の氾濫を防ぐ計画だ。本年度は1億500万円の予算で、昨年11月に着工。田井と吉原に架かる大川橋左岸約60㍍区間の護岸工と河道掘削などを行うことにしていた。
 補正予算が可決されれば、工事は来年度に繰り越され、初年度の予算額と工事区間から単純計算すると一気に全体の8分の1に当たる600㍍を整備できると見込まれている。

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