高校生の心が料理に味付け

 先日、みなべ町で高校生の梅料理コンテスト「第3回UME―1グルメ甲子園」が開かれた。県内外の17校から40チームの応募があり、書類で選ばれた10チームが出場。食を専門に勉強している生徒のチームもあり、会場では熱い戦いが繰り広げられた。
 優勝は福知山淑徳高校「てっぱんGirls」で、料理は「うめぇ~鉄板塩焼きそば」。今回で3回目の開催。審査員からは「年々レベルが上がっている」という声も聞かれた。筆者も試食してみたが、どれも工夫を凝らした料理ばかりだった。
 地元では南部高校「うめまつ3」が3位に入った。過去2回の大会はいずれも準優勝であと一歩で優勝を逃していたため、今大会にかける意気込みは大きかった。昨年の大会が終了してすぐに反省会を開き、同じメンバー4人で挑戦を開始。閉会式の順位発表で優勝に届かなかったことを知ると、涙を流して悔しがる姿がみられた。その光景から、一生懸命に打ち込んできたことをうかがい知ることができた。「うめまつ3」の生徒たちはことしで卒業だが、4人の心意気は後輩たちに受け継がれ、より一層おいしく独創性に富んだ味が生み出されるだろう。
 料理を手渡す時に笑顔で「おおきに」と言葉をかけるチームもあり、接客態度が高校生らしくて清々しく感じた。閉会式では審査委員長の紀州南部ロイヤルホテル和食料理担当の上野和成料理長が講評で「料理には相手を思いやる心が大切。これからも一生懸命に料理し、一人でも多くの人を笑顔にして下さい」と語った。テレビなどでおなじみの料理人神田川俊郎も「料理は心」と言っている。料理の世界とはまったく無縁の筆者だが、この言葉の意味が少し理解できたような一日だった。(雄)

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