地域力高める日本人の心

 訪日外国人観光客は増え続けており、昨年1年間は過去最高の2869万人となった。日高地方の観光地でインバウンド効果を感じることはほぼないが、先日みなべ町の南部ロイヤルホテルを訪れた際、多くのアジア系外国人でにぎわっていた。同ホテルに関してはいまに始まったことではなく、かなり前から外国人誘客に力を入れていたので近年のインバウンドに乗っているわけではないが、日高地方にいても外国人は身近な存在になりつつあるといえる。国際化の波はこれからますます大きくなるに違いない。
 台湾との交流を続けている御坊日台友好協会の古山隆生会長がいわれていたが、台湾を訪れる日本人観光客が年々増加しているという。はやりのインスタ映えする台湾グルメも人気の一つだろうが、古山さんいわく、台湾の人は非常に親切で騒がしくなく、日本人に通ずる心があるという。日本統治時代、不毛地帯を大水田地帯に変えた日本人技師、八田與一をはじめ台湾では多くの日本人の功績がたたえられている。歴史的な親日という背景もあるが、人をもてなす気持ちが最も大事であり、魅力を高めるのはやはり一般民衆の振る舞いなのだと感じさせられる。
 いまはまだほとんどない外国人観光客も、宣伝の仕方一つで近い将来は日高地方にもたくさん来るかもしれない。地域活性化イベント「おんぱく」ではインバウンドを意識したプログラムやPRを展開し始めている。外国人向けの観光案内所も、もしかしたら必要になるかも。夢は膨らませなければ楽しくない。外国人でにぎわう御坊日高を夢見て、まずはどこの国の人にも「来てくれてありがとう」と思える、日本人の心を磨こう。(片)

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