事故の前に免許証返納

 先日、内閣府が運転免許証の自主返納制度に関する世論調査の結果を公表した。昨年11月16~26日の間に18歳以上の男女3000人を対象に行い、回収率61・3%。このうち70歳以上の高齢者は488人だった。「どのようなときに免許証を返納しようと思うか」(複数回答可)を尋ねたところ、70歳以上の免許保有者で「自分の身体能力の低下を感じたとき」と回答したのが74・3%。「家族や医者から勧められたとき」は26・3%、「返納するつもりはない」は9・2%だった。運転に対する自信とこだわりの強さが見て取れなくはない。
 年明け、群馬県の高校で始業式の朝、自転車で登校中の女子生徒2人が道路を逆走してきた乗用車に次々とはねられ、意識不明の重体となった。車を運転していたのは85歳の男性。報道によると、男性は昨年、認知機能検査を経て免許を更新したそうだが、最近は車を壁や塀にぶつけることがあり、家族が運転を控えるよう忠告していたという。
 御坊署管内で昨年に運転免許を返納した人は236人。前年より69人増加して過去最多を更新した。一方、発生した人身事故110件のうち65歳以上の高齢者が関係する事故は45件。全体に占める割合は前年の約33%から約40%へと高くなり、運転操作ミスによる転落や駐車場内でのアクセルとブレーキの踏み間違いによる事故が発生している。
 身近なところでも「もう運転が怖いので免許証を返そうと思っている」「家族が車のキーを隠して運転させないようにしている」という話を聞く。運転に自信がなくなったり、家族が心配しているようなら返納の検討を。また、家族らもよく注意を払い、自主返納を促す必要がある。(笑)

関連記事

フォトニュース

  1. 今年で25年目です

戦争体験者に聞く 終わらざる夏

  1. 出撃直前、さくら弾機が炎上 極秘扱いで「知られざる特攻機」とも呼ばれたさくら弾機は、直径1・6㍍、…
  2. 飛行機乗りが夢だった 1944年(昭和19)6月、日本はマリアナ沖海戦に敗れてサイパンが陥落し、絶…
  3. 激戦のフィリピンで6年 日米開戦直後の1941年(昭和16)12月22日、日本は米軍の支配下にあっ…
  4. 空襲に怯え、悲痛な思い 大戦末期、空襲に怯え、悲痛な思いをした御坊市島の竹田(旧姓=山﨑)玉枝さん…
  5. 根室空襲、艦載機が猛爆 大東亜戦争末期、制海権を失った日本は北海道まで米軍に押し込まれ、1945年…

日高地方などのイベント情報

現在予定されているイベントはありません。

Twitter

書籍レビュー

  1.  みなべ町の高城小学校(原啓司校長)で21日、「高城ロックンロールフィールド」が開かれ、1980~9…
  2.  還暦を過ぎても精力的に新作を発表し続ける東野圭吾。木村拓哉と長澤まさみ主演で映画化もされた人気シリ…
  3.  1945年8月15日正午、天皇陛下がラジオで国民に向けて終戦の詔書を読み上げ、国民はこのいわゆる玉…
  4.  テレビで見ない日はないぐらい、ニュースを視聴者に分かりやすく解説してくれるジャーナリスト池上彰氏。…
  5.  元アニメーターで江戸川乱歩賞作家、真保裕一の「行こう!」シリーズ最新作。今年5月に文庫化されました…
ページ上部へ戻る