全国鍋GPで日高町のクエ鍋が優勝

 日本最大級の鍋料理コンテスト「ニッポン全国鍋グランプリ2018」が27・28日に埼玉県和光市で行われ、来場者の投票の結果、「本場和歌山県日高町の天然クエ鍋」が見事グランプリ(金の鍋賞)に輝いた。天然クエの素材を生かした鍋で前評判通りの大人気となり、用意した2000食分が完売。同町の名物を全国に発信するとともに、2020年のグランドチャンピオン大会に向けて大きな弾みとなった。
 同グランプリは全国の自慢の鍋の中で日本一を決めようと、和光市商工会が主体となって開催し、ことしで14回目。北は北海道から南は熊本県まで過去最高の62チームが参戦。カニや牛すじ、アンコウ肝、ホタテ、ジビエなどの鍋を提供し、来場者の投票で上位を争った。2日間とも厳しい寒波に見舞われたが、全国の温かい名物鍋を食べようと、約14万人が来場した。
 和歌山県からは天然クエ鍋がおととし1月の第12回鍋グランプリ以来、2年ぶり2度目の参戦。商工会、旅館民宿組合、役場のスタッフら20人が鍋の炊き出しなどを行った。クエは270㌔、2000食分を用意し、1杯500円で販売。試食を重ねて味を調整したオリジナルポン酢も使った。クエ鍋は前々回の鍋グランプリに出場して人気となったことや全国ネットのテレビ、SNSでも取り上げられたことなどで注目の的。ブース前には順番待ちの長蛇の列ができ、初日は販売を予定していた1000食が売り切れて2日目分の200食を追加して販売。2日目は100人を超える長い列ができてさらに盛況となった。クエを食べた来場者からは「身がぷりぷり」「高級魚を食べられて大満足」などの感想が聞かれた。販売スタッフは昼食も取れない忙しい中も、クエ・フェアでの経験を生かして手際よく炊き出しや配食を行っていた。今回の鍋グランプリでは、開催地の地元和光市からも参戦し、クエ鍋が初参戦した前々回鍋グランプリ優勝の強豪牛すじシチュー鍋も長蛇の列ができる人気ぶり。初日はクエ鍋がやや劣勢との見方もあったが、2日目で巻き返し、牛すじシチュー鍋を2位に抑えた。
 表彰式では、和光市商工会の斎藤和康会長から表彰状、トロフィー、副賞などが贈られ、スタッフ一同涙を流して大感激していた。クエ鍋は埼玉県知事賞も同時受賞。さらに20年のグランドチャンピオン大会の出場権利が得られる「J―ブランド鍋」の認定書は前々回鍋グランプリの3位入賞の際に贈られたが、日本一の鍋としてあらためて認定書が交付された。九絵の町づくり推進実行委員会委員長の山田理司日高町商工会長は「今回は参戦する前から絶対日本一になってやろうという気持ちはあったが、牛すじシチュー鍋の人気を見て不安もあった。何とか挽回できたのはスタッフ一同団結して頑張ったおかげ。天然クエ鍋の本当のおいしさを存分にPRできた」と笑顔。さらに「グランドチャンピオン大会に向けてプレッシャーはあるが、クエ鍋をもっと研究して頑張りたい」と意気込んでいる。クエのプロモーションを展開している日高町観光推進戦略プロジェクト協議会会長の松本秀司町長も「夢にまで見た日本一がかない感無量。スタッフや関係者の皆さまに感謝申し上げたい。和歌山に胸を張って帰れる」と話していた。

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