運転免許の自主返納増加

 2017年の1年間に御坊署管内で運転免許を返納した人が前年の約1・4倍に当たる236人に上り、過去最多を更新した。運転免許の自主返納は全国的にも年々増加。ほとんどが65歳以上の高齢者で、高齢ドライバーによる交通事故への関心の高まりや認知機能検査を強化した改正道路交通法、啓発による返納制度の周知で自主的に返納する人が増えたとみられている。
 御坊署によると、返納者は前年と比べて69人増加。県内全体でも556人増え、3122人で過去最多となった。返納の理由については「運転の自信がなくなった」が多く、このほか「家族からの勧め」という声が聞かれるという。
 昨年に御坊署管内で発生した人身事故は110件(前年比62件減)で、傷者134人(72人減)、死者4人(3人増)。このうち65歳以上の高齢ドライバーが関係する事故は45件で12件減少したが、全体に占める割合は約33%から約40%へ高くなり、運転操作ミスによる転落、駐車場内でのアクセルとブレーキの踏み間違いによる事故が発生している。死者4人はいずれも60歳以上。うち3人は運転中の単独事故だった。御坊署では相次ぐ高齢ドライバーによる重大事故の発生も、自主返納を促すきっかけの一つになっているとみている。
 昨年3月に施行された改正道交法は、75歳以上のドライバーが信号無視や逆走といった交通違反をした場合の臨時認知機能検査を義務付け。一方、警察では高齢者の免許の返納を促すため、2002年から希望すれば運転経歴証明書を交付している。昨年1年間の証明書交付申請者数は御坊署管内で167人(前年比38人増)、県内全体では2589人(386人増)。運転経歴証明書は身分証明書として使えるほか、御坊署管内では日高川、由良、印南町でコミュニティバスの利用料割引等という特典がある。御坊署交通課は「高齢ドライバーの重大事故も発生しています。運転に自信がなくなったり、ご家族が心配されておられるようでしたら、真剣に返納を検討していただきたい」と話している。

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