住民総ぐるみで水質改善を

 環境省が2016年度に全国2561水域で実施した水質調査で、みなべ町を流れる2級河川の古川(南部川支流)がワースト1となった。水の汚れの指標となる生物化学的酸素要求量(BOD)の数値を基準とする調査で、ワースト1は06年度以来10年ぶり。過去には05年度がワースト5、06年度と10年度がワースト2だったが、その後は改善傾向に向かい、13年度には基準をクリア。しかし再び不名誉なランキングのトップになった。
 原因は流域周辺の家庭や事業所からの排水だが、下水施設は以前よりも普及しているため、本来ならば水質は向上していなければならない。しかし古川は水量が少なく、そのためどうしても浄化能力が低い。冬場の渇水期には数値が跳ね上がってしまうことがある。普段の実際の汚れ以上の数値が調査データとなったのかもしれない。いずれにしても「きれい」とは言いがたく、水質を向上させる何らかの手立てが必要だ。
 古川は同町晩稲地内の大谷池などを源流とし、東吉田や気佐藤などを通り国道42号線付近の山内地内で本流の南部川と合流する。延長は約4・5㌔。水量が少なく比較的短い河川だ。考えようによっては水量の多い河川の水をきれいにするより容易かもしれない。
 水質の改善対策には、住民が目に見えるやり方も大切ではなかろうか。例えば、浄水効果がある木炭やカキ殻などを川に入れてみるのも1つ。古川でその効果が上がるかどうかは分からないが、住民の意識向上に大きく役立つ。そして、古川をきれいにしようという住民グループが立ち上がることも期待したい。将来、たくさんの魚などが棲み、子どもたちが水遊びできるきれいな河川を地域総ぐるみで取り戻そう。   (雄)

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