由良町門前の臨済宗鷲峰山興国寺(山川宗玄住職)で8日、成人の日恒例の天狗まつりが行われ、天狗の〝神通力〟にあやかろうと町内外から多くの参拝客らが訪れた。
あいにくの雨となったため、同寺法堂内で降魔大祈願を行い、無病息災や交通安全などを祈った。このあと、例年は境内下の特設舞台で行う「天狗の舞」も法堂内で披露。大天狗が羽うちわを手に両手を大きく広げる様子は迫力満点。小天狗や子供天狗もリズミカルな踊りを奉納するなどし、かつて寺のお堂を一夜にして建て直したとされる伝説を再現した。法堂の周りには、多くのアマチュアカメラマンも詰め掛け、シャッターチャンスを狙っていた。
関係者によると、天狗まつりはことしで38回目。雨に伴う法堂内での天狗の舞は、何年前か分からないが、2回目となった。