みなべの古川 環境省水質調査で全国ワースト1

 環境省が2016年度に全国の2561水域で実施した水質調査で、みなべ町を流れる2級河川の古川(南部川支流)がワースト1となったことが分かった。水の汚れの指標となる生物化学的酸素要求量(BOD)の数値を基準とする調査で、ワースト1は06年度以来10年ぶり。河川を管理する県環境管理課は「水量の少ない冬場の数値が高かった」と話している。
 古川は同町晩稲地内の大谷池などを源流とする2級河川で、東吉田や気佐藤などを通って国道42号線付近の山内地内で本流の南部川と合流する。延長は約4・5㌔。流れが緩やかなうえ水量が少ないため浄化能力が低く、流域周辺の家庭や事業所からの排水が汚れにつながっているとみられる。
 調査場所は古川橋(山内)周辺。偶数月に測定を行って平均の数値を出した結果、BODは23㎎/㍑となった。県によると、過去で最も高い数値で、全国ワースト3だった前年度の6・8㎎/㍑の3倍以上。ワースト2の早戸川(茨城)は6・8㎎/㍑、ワースト3の鶴生田川(群馬)と磯部川(福井)は6・5㎎/㍑、ワースト5の印旛放水路上流(千葉)は5・9㎎/㍑で、古川が突出して高くなっている。各月の数値は4月が29㎎/㍑、6月が2・8㎎/㍑、8月が4・5㎎/㍑、10月が15㎎/㍑、12月が42㎎/㍑、2月が45㎎/㍑で、降雨が少なくなる冬場に数値が上がる傾向にある。
 過去のデータをみると、05年度が10㎎/㍑でワースト5、06年度が18㎎/㍑でワースト1、10年度が9・2㎎/㍑でワースト2だった。その後は改善傾向へと向かい、数値は1桁台をキープ。13年度には環境基準の3㎎/㍑を下回る2・5㎎/㍑となっていた。
 県では今回の結果について「水量の少ない渇水期には数値が高い傾向となっているが、環境基準をクリアできるように取り組んでいきたい」と話している。今回の環境の調査では2561水域のうち95・2%が基準をクリアしている。

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