裏方一人一人にもドラマがある

 三大大学駅伝のうち出雲、全日本と優勝を逃してきたからこそ余計に注目された青山学院。心配と接戦の期待が入り混じって迎えた箱根駅伝本番、終わってみれば圧勝の4連覇、お見事だった。箱根駅伝が好きだった父の影響で子どものころから何気に見ていた。プロ野球のようにとくに好きなチームがあるわけではない。10区間、総距離217・1㌔にあるさまざまなドラマが最近では好きだったが、青学が初優勝してからはなぜか応援したくなる。原晋監督に人間としての魅力を感じるのもあるが、チームの結束力が一回り違うような印象を受ける。強さの秘訣は何なのか非常に興味がある。
 1月4日付の読売新聞の「顔」のコーナーに青学主将が紹介されていて、強さに少し触れることができた。箱根は4年間で一度も走れなかったが、主将として全ての面で模範になろうと、休養日でもジムで筋トレ、掃除やあいさつも完璧にこなしたという。どんな競技にもいえるが、一流選手は私生活から一流である。そんな皆から目標とされるリーダーがいるチームは強くなる。原監督の奥さんの記事も読んだ。寮母として監督や選手が競技に打ち込める環境づくりと私生活をサポートしている。「誰かを支えることが好きなんです」という言葉には感服するしかない。
 選手に選ばれた者にしか分からない喜び、プレッシャーがあるだろう。本人の能力や努力はもちろんだが、多くの人たちの支えがあってこそ。裏方として支える人たちにも一人一人ドラマがある。あらためてチームスポーツの魅力に触れられた。和歌山県では来月、市町村対抗ジュニア駅伝がある。ここにも選手、裏方一人一人のドラマがあることだろう。      (片)

関連記事

フォトニュース

  1. イメージは美しい海?

写真集

戦争体験者に聞く 終わらざる夏

  1. 乳飲み子抱え上海から引き揚げ 御坊市島に暮らす98歳の嘉美(よしみ)さんは、1921年(大正1…
  2. 34年前、活字にならなかった一冊の本 活字の本として出版されることのなかった、一冊の戦争体験集…
  3. 船団護衛の海防艦で南方へ 1923年(大正12)8月19日、夏目英一さん(95)は日高郡旧野口…
  4. 千人針と250人分の寄せ書き発見 「あれ、これは何やろ」 1999年(平成11)8月、母の薫(か…
  5. 飛行兵志願も母が反対 小瀬輔造さん(89)は1930年(昭和5)1月7日、日高川町…

日高地方などのイベント情報

  1. 日高町クエ・フェア

    10月 19 @ 11:00 AM
  2. いなみまめダムマラソン

    11月 3 @ 8:00 AM

Twitter

書籍レビュー

  1.  「バイバイ、ブラックバード」を読むと、原典に当たる太宰治の「グッド・バイ」が読みたくなったので、文…
  2.  作者の生まれは明治18年。明治45年に執筆され、初版は大正10年とかなり古いですが、繊細な描写が特…
  3.  6月19日は桜桃忌。芥川龍之介の河童忌、司馬遼太郎の菜の花忌ほど有名ではありませんが、太宰治の命日…
  4.  銀行に7年間勤務した経験を持ち、「半沢直樹」「陸王」「ルーズヴェルト・ゲーム」など人気ドラマの原作…
  5.  幅が狭く、カーブが続き、前から車がくればすれ違うこともできず、一つ間違えば谷底に転落してしまう…。…
ページ上部へ戻る