道成寺の日本遺産認定へ 坂本県議が知事に要望

 宮子姫や安珍・清姫の伝説で有名な日高川町の道成寺について県議会の坂本登議員が11日、日本遺産認定に向け、文化庁との協議等に県が本腰を入れて取り組むよう仁坂吉伸知事に要望した。「みなべ・田辺の梅システム」の世界農業遺産認定に力を発揮した坂本議員は、今回もその経験を生かし、”二匹目のどじょう”ゲットへ全力を挙げる熱意を表明。仁坂知事も地元の町や住民とともに、積極的に取り組むことを約束した。
 日本遺産は、地域の歴史的魅力や特色を通じて日本の文化・伝統を語るストーリー。文化庁が審査・認定を行い、ストーリーを語るうえで欠かせない有形・無形の文化財群を地域が主体となって整備・活用し、国内外へも戦略的に発信することで地域の活性化を図ることを目的としている。2015年度から始まり、これまで3年間に全国で54件、和歌山県では太地町の「鯨とともに生きる」、湯浅町の「最初の一滴 醤油醸造の発祥の地 紀州湯浅」など3件が認定されている。
 坂本議員はこの日の一般質問で、国宝や重要文化財を多数保有する道成寺の歴史的・文化的価値を振り返り、連日、多くの観光客でにぎわっている国内唯一の巻物による絵解き説法の魅力など、日本遺産として認定されるに十分なストーリー性があることを強調。県に対し、地元とともにより積極的な認定への取り組みを求めた。
 仁坂知事は「歴史的に価値が高い道成寺や、年間3000回以上行われている絵解き説法も非常に人気がある。安珍・清姫物語にゆかりのある熊野古道沿いの地域も巻き込み、広域的地域で日本遺産として認定されれば、さらに地域の魅力が高まる」とその効果に期待。「日本遺産の決定には古い遺構や物語だけでは不十分で、それがいまの生活に生かされている点が大事とされている。県は現在、文化庁に(認定に向けた)相談をしているが、いまのような話をどういうふうに構成するかが難しい課題。今後も引き続き、県が主体となって日高川町や地元の皆さんと一緒になり、道成寺や安珍・清姫の物語を現代に生かすストーリーを作成して、日本遺産認定に向け積極的に取り組みたい」と答えた。
 

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