東京で世界農業遺産フォーラム

 県とみなべ・田辺地域世界農業遺産推進協議会(会長=小谷芳正みなべ町長)は19日に東京都千代田区のイイノホール&カンファレンスセンターで「世界農業遺産フォーラムin東京」を開催。約500人が来場し、県立医科大学の宇都宮洋才准教授やシンガーソングライターのイルカさんらが梅の魅力を首都圏に発信した。同時開催で梅製品を販売する「うめぇ~うめまつり」も催された。
 梅システムは薪炭林を残しつつ山斜面に梅林を配置し、400年前から持続可能な梅栽培が行われている農業の仕組み。2015年12月に国連食糧農業機関(FAO)のGIAHS運営・科学合同委員会で世界農業遺産に認定された。
 今回のフォーラムは首都圏などの都市部で世界農業遺産の認知度を高めようと、今回初めて東京で開催した。宇都宮准教授は「梅干しの健康増進機能」と題して講演。梅の機能性を解説し、胃がんの原因となるヘリコバクターピロリ菌の活動を抑制する効果があること、インフルエンザや肥満予防に効果があることなどを紹介し、健康にいい梅を毎日食べることを勧めた。イルカさんは着物姿で登場。絵本作家としても活躍しており、「まあるい いのち」の絵本を披露しながら梅システムと関わりの深い生物の多様性について語った。このほか東京大学サステイナビリティ学連携研究機構の機構長で特任教授の武内和彦さんが「世界遺産とみなべ・田辺の梅システム」、梅酒ソムリエの金谷優さんは「梅(ume)の種は夢(yume)の種~梅で繋がるご縁・応援・貢献座談会~」のテーマで、梅システムの概要などを語った。
 会場では「うめぇ~うめまつり」と題して物産販売コーナーを開設。梅干し、梅酒などの梅製品が並び、来場者らでにぎわった。みなべ町役場うめ課の田中一朗課長は「都心部に世界農業遺産の梅システムをアピールするいい機会になった。今後も物産販売のイベント参加などを活用してPRし、梅システムの認知度を高めていきたい」と話していた。

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