紅白でブレイクに期待

 大みそかの紅白歌合戦の出場歌手が決まった。紅組、白組ともとくに話題の歌手はないようで、身近な若い人たちに聞いても「興味ないし…」と反応はイマイチ。最近はオファーを受けても、辞退するアーティストもいるらしい。
 白組では竹原ピストルが初めて選ばれた。一般にまだなじみは薄いように思うが、生命保険のCMソングを聞けば、「ああ、あれか」という方も多いはず。2003年に「野狐禅(やこぜん)」というフォークデュオでメジャーデビューし、6年後に解散した。
 その後はソロとなってインディーズで活動を再開し、アコースティックギター一本で全国のライブハウスを回っていたが、野狐禅時代からの大ファンだったという松本人志が自身監督の映画に俳優として起用。14年には元の所属事務所に復帰し、二度目のメジャーデビューとなった。
 彼の魅力はなんといっても圧倒的なボーカル。ギターを荒々しくかき鳴らし、野太い叫びのような歌声はCDでもすさまじく胸に響く。野武士のような風貌と歌、演奏は一見、荒削りだが、小手先のテクニックよりも生の音、ストレートな叫びこそが歌の力となることを思い知る。
 紅白では「LIVE IN 和歌山」という曲をうたう。和歌山はタイトルにあるだけでとくに意味はなく、歌詞は、自分は精神病だといいながら話しかけてきた若者とのごく個人的なやりとり。「何がなんでも生きろ」「どんな手を使っても生きていこう」と、普遍的な本音のメッセージを込めた歌だという。
 夢の紅白のステージに、あえて、この曲を選んだ理由は、まさに名刺代わりの自分自身なのだろう。パワフルな歌声で多くの人のハートをつかんでほしい。   (静)

関連記事

フォトニュース

  1. 玉に全集中してな

戦争体験者に聞く 終わらざる夏

  1. 出撃直前、さくら弾機が炎上 極秘扱いで「知られざる特攻機」とも呼ばれたさくら弾機は、直径1・6㍍、…
  2. 飛行機乗りが夢だった 1944年(昭和19)6月、日本はマリアナ沖海戦に敗れてサイパンが陥落し、絶…
  3. 激戦のフィリピンで6年 日米開戦直後の1941年(昭和16)12月22日、日本は米軍の支配下にあっ…
  4. 空襲に怯え、悲痛な思い 大戦末期、空襲に怯え、悲痛な思いをした御坊市島の竹田(旧姓=山﨑)玉枝さん…
  5. 根室空襲、艦載機が猛爆 大東亜戦争末期、制海権を失った日本は北海道まで米軍に押し込まれ、1945年…

Twitter

書籍レビュー

  1.  みなべ町の高城小学校(原啓司校長)で21日、「高城ロックンロールフィールド」が開かれ、1980~9…
  2.  還暦を過ぎても精力的に新作を発表し続ける東野圭吾。木村拓哉と長澤まさみ主演で映画化もされた人気シリ…
  3.  1945年8月15日正午、天皇陛下がラジオで国民に向けて終戦の詔書を読み上げ、国民はこのいわゆる玉…
  4.  テレビで見ない日はないぐらい、ニュースを視聴者に分かりやすく解説してくれるジャーナリスト池上彰氏。…
  5.  元アニメーターで江戸川乱歩賞作家、真保裕一の「行こう!」シリーズ最新作。今年5月に文庫化されました…
ページ上部へ戻る