新聞の音読で記憶力は上がるか

 子どもの頃からすでに物忘れがひどかった。年を重ねるとそれがさらにひどく、物忘れにとどまらず勘違いなどで人に迷惑をかけている◆頭の力が向上するトレーニング法があるなら身につけたいと思っていたところ、日高町文化講演会の取材で脳の若返り術を聞く機会に恵まれた。講師は元文化放送パーソナリティーの橋本テツヤさん。記憶力アップの方法が次々に挙げられた◆前日、2日前、3日前とさかのぼって夕食のメニューを思い出す。「あ」から始まって五十音それぞれの文字から始まる単語を3つずつ思い浮かべる。人の名など思い出せない時に放っておかず「何がなんでも絶対思い出すぞ」と頑張る。一方がお題を決め、もう一方が質問でその答を導き出すゲームを家族とやってみる、などなど◆中でも特に、自身がアナウンサー時代からずっとやっているという「新聞の音読」が勧められた。一日10分間、声を出して新聞記事を読む。面白い記事より興味のない記事が効果的だという。より頭を働かせねば理解できないからだろうか◆まず「自分には実践は無理だな」と思った。声を出して何かやる習慣がない。誰も聞いていなくても、自分が声を出して新聞を読むところを想像するだけで恥ずかしい。と思いながらも、今までにないことをやる勢いがなければ自分の改善は覚束ないと、思いきってやってみた◆これが意外と面白い。最初は笑いそうになるが、読み進めると気にならない。共通語のアクセントを心がけるとアナウンサー気分も味わえる。10分では飽き足らず20分も読んでしまった。普段読まない経済面の記事など読み、頭の筋トレにもなった◆これで本当に記憶力がアップするのか。1カ月ぐらいやって検証しようと前向きな心境になっている。(里)

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