おもてなしの考え方

 トランプ米大統領が来日した際、「おもてなし」がちょっとした話題に。5日夜に会食した鉄板料理店では「アルバ産白トリュフと北海道産帆立貝のサラダ」「三重より伊勢海老のソテー ビスク仕立て」「うかい極上牛ステーキ フィレ・サーロインをお好みで」など、高価な料理が提供されたとスポーツ紙で大きく報じられていた。筆者が関心を持ったニュースはこれらではなく、昼の情報番組の女性タレントの発言と、ネットに出ていたニュース。
 
 女性タレントは安倍晋三首相が、松山英樹プロらとともにゴルフを楽しんだときの昼食にハンバーガーを振る舞ったことに触れ、「ハンバーガーから始まるのはちょっとないなって思います」とコメント。「アメリカから来て、朝ご飯ももしかしたらハンバーガー食べてきてるかも…」などと説明したという。これに対し、ネットのニュースではトランプ大統領はハンバーガーやコーラなどが好物と指摘のうえ、「本人の望みや好みを無視して別の料理を振る舞ったとしたら、単なる『エゴ』になってしまうだろう」と主張。「おもてなし」にうるさい日本人、些細なことでもいろんな考え方があるのだと思った。
 
 寿司職人は、客が箸を使うか、手で食べるかを見て、握り具合を調整する(箸の場合はつかみやすいように固め)という話を聞いたことがある。おもてなしとは、こちらの気持ちをぶつけるだけでなく、やはり相手のことを思いやり、その人にマッチしたサービスを提供することが重要であろう。あまり合わないといわれても、カツオのたたきはポン酢ではなく醤油で食べたい派。ポン酢を強要されると好物の楽しみが損なわれてしまう。やはり今回は女性タレントの分が悪い。(賀)

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