太陽福祉会が日高町に障害児用放課後デイ開設

社会福祉法人太陽福祉会(皆川敏治理事長)が1日から日高町高家の旧学童保育所施設を活用して、障害児者用の災害時避難所の機能を兼ね備えた初の放課後等デイサービス「通園あこう」をオープンする。平常時は知的障害や支援学校に通う小中学生を対象に放課後の一時預かりを行う施設。地震や津波などもしもの場合には、障害者が避難して、安心して過ごせると場所となる。
 太陽福祉会では、先に美浜町新浜で放課後デイサービスを行う「通園みらいⅡ・どれみ」を開設。みらいⅡは小中学・高校生が対象で定員15人(1日から10人)、どれみは成人が対象で定員10人となっているが、いずれも定員満杯の状況。しかも小学生から成人までが同じ施設内で過ごすため、それぞれの発達に応じた指導や生活面で課題もあった。また、施設が津波の浸水エリアにあるため、災害時の避難所機能を兼ね備えることはできなかった。同会は津波浸水エリアから外れた地域で新たな施設がオープンできないか探していたところ、2015年12月18日付の日高新報に掲載された「内原小学校内への学童保育所施設建設に伴い、現行の施設が〝空き家〟になる」という記事を見て、町にその施設利用を打診。町が障害者福祉の向上へ快諾した。
 通園あこうは、同町の木があこうとなっていることから名称に採用。あこうの木が持つ雄大さと力強い成長力のように、通園する子どもたちがたくましく成長することを願っている。利用対象は日高地方の6市町(みなべ町除く)に在住する知的障害や発達に特性のある、支援学校や特別支援学級に通う小中学生。定員は10人。職員は7人。費用は在住の市町が定めた額で、おやつ代などは個人負担。受け入れは時間は月曜から金曜日が学校終了から午後5時、土曜日や夏休みなどは午前9時から午後3時半まで。休園日は日曜日、祝日、第5土曜日。連絡先は℡0738ー20-4363。
 町役場北にある通園あこうの施設は、1991年3月、町社会福祉協議会の事務所として建設。敷地面積302平方㍍、延べ床面積370平方㍍の鉄筋コンクリート2階建て。オープンに向けては、施設の一部改修も行っており、階段の落下防止柵や施設周辺のフェンス設置など、約800万円かけ安全対策を強化。施設裏手の屋外には、人工芝を備えた遊戯スペースを設け、砂場や手洗い場も整備した。土地や建物については、所有者の町と社会福祉協議会から無償貸与されている。
 オープンを前に31日には現地で開所式を行い、町や社協の関係者らが出席。皆川理事長は「素晴らしい施設の提供をいただいた。町と社協の絶大な支援を受けて、精いっぱい頑張りたい」とあいさつ。来賓の松本秀司町長は「役場敷地内に障害者の施設ができたことで、新たな交流も生まれると期待している」と祝辞を述べ、社協の皿山守副会長は「利用者があこうの木のように力強く育つように」と期待を込めた。
 

関連記事

フォトニュース

  1. 吉兆!? これは珍しい

戦争体験者に聞く 終わらざる夏

  1. 乳飲み子抱え上海から引き揚げ 御坊市島に暮らす98歳の嘉美(よしみ)さんは、1921年(大正1…
  2. 34年前、活字にならなかった一冊の本 活字の本として出版されることのなかった、一冊の戦争体験集…
  3. 船団護衛の海防艦で南方へ 1923年(大正12)8月19日、夏目英一さん(95)は日高郡旧野口…
  4. 千人針と250人分の寄せ書き発見 「あれ、これは何やろ」 1999年(平成11)8月、母の薫(か…
  5. 飛行兵志願も母が反対 小瀬輔造さん(89)は1930年(昭和5)1月7日、日高川町…

日高地方などのイベント情報

現在予定されているイベントはありません。

Twitter

書籍レビュー

  1.  「悪人」「怒り」等、多くの作品が映画化されている吉田修一。最新の映画化作品は藤原竜也、竹内涼真ら出…
  2.  週刊少年ジャンプに連載中の漫画「Dr.STONE(ドクターストーン)」を紹介します。  …
  3.  短歌をやっている母の本棚に20年ほど前からあった著者のサイン入り歌集ですが、今回初めて中身を読みま…
  4.  「バイバイ、ブラックバード」を読むと、原典に当たる太宰治の「グッド・バイ」が読みたくなったので、文…
  5.  作者の生まれは明治18年。明治45年に執筆され、初版は大正10年とかなり古いですが、繊細な描写が特…
ページ上部へ戻る