大雨のなかの憂鬱な取材

 記者という仕事柄いろんな人に出会う機会があるが、取材に際して「忙しいのに来ていただいてありがとう」や「休みの日にご苦労さん」などと、ねぎらいの言葉を掛けてくれる人がいれば、「取材したければ勝手にしたら」「何しに記者が来たんだ」など、冷たい反応の人もいる。悪気はないのかもしれないが、「もっと普通の言い方があるのでは」と思うことも多々ある。
 先日、ある行事の取材での一コマ。現場にいると、車で待機していた妻から「駐車場係の人が『ここは一般の人用の駐車スペース。取材なら別のところに移動してくれ』と言われた」との電話があった。一般の方のお邪魔をしては申し訳ないので移動は仕方ないが、言い方がかなり横柄だったらしい。
 その上で言わせてもらえば、筆者は事前に取材の依頼主から指定された場所に停めただけ。しかも停車した時には、そこにいた駐車場係に「日高新報です。取材です」と告げたのに、その時は「ここに駐車はダメ」などと言わなかった。「あとになって言うなよ」という気分である。別に厚遇を期待しているわけではないし、上から目線や恩着せがましくもの言う気は毛頭ない。ただ、取材の依頼を受けて台風に伴う大雨の休日、現地に足を運んでいるのだから、もう少し配慮があってもよさそう。ちなみに、先月1日の徳本上人200回忌法要の取材の際には、特別に駐車スペースを確保してくれていたことを紹介するとともに、関係者の配慮に感謝したい。
 記者と言えども、当然人の子、いろいろ腹の立つこともある。それがゆえに、報道は公平無私を貫かねばならないと、あらためて思う。    (吉)

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