危険なミサイルに慣れてはダメ

 「慣れは怖い」。よく言われる言葉だ。同じような行動を繰り返して行うことで、物事に対して違和感がなくなってしまう状態をいう。逆の意味では「慣れているから問題ない」とも言われることもあるが、普段とは異なるイレギュラーな事柄が発生すると慣れていたがゆえに慌ててしまうこともある。
 慣れにはメリットもデメリットも存在する。メリットは経験を積んで成熟し、物事をてきぱきとスムーズに行うことができるようになること。例えば車の運転一つを取り上げてみても、教習所に通い始めた頃は一つ一つの動作を頭で確認しながらハンドルを切ったりブレーキを踏んだりしていたはずだ。しかし、慣れてくると自由自在に運転できるようになり、難しかった車庫入れなども簡単にできるようになってしまう。
 反対にデメリットはというと、危険な状態にあるにもかかわらず鈍感になってしまう場合がある。免許を取りたての頃は注意深く運転していたが、慣れてしまうと油断しやすくなりがちで、ベテランのドライバーが安全運転を怠って大事故を起こしてしまうことはよくあるケース。
 いま、北朝鮮のミサイル問題が言われている。広範囲に届く大陸間弾道ミサイル(ICBM)が開発されたとみられ、クローズアップされている。しかし、日本列島は以前から北朝鮮のミサイルの射程圏内。核兵器の進歩も言われているが、遠くに飛ぶミサイルができても日本にとっては大きく変わらないことになる。いまになって声が大きくなったのは、いままである程度の慣れがあったのかもしれない。恐怖に対して鈍くなり、「慣れているから問題ない」という気持ちになってしまうと、大事故につながる可能性もあり得る。   (雄)

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