由良町が外国人誘客へモニターツアー実施

 由良町は外国人観光客(インバウンド)をターゲットにした新たな旅行商品開発を進めており、11・12日には国内外の旅行会社、観光関係者ら25人を迎えてモニターツアーを行った。町内の名所を巡る多彩なプログラムがあり、中でも大引漁港で行われたユニークな鮮魚の競り市体験が大盛り上がり。参加者は「外国人にウケると思う」と太鼓判を押していた。
 同町はことし4月から一般社団法人「九州のムラ」(養父信夫代表理事、福岡県宗像市)に「想いがつながる観光地域づくり推進業務」を委託して、地域資源の現地調査や関係者へのヒアリングなどを行っており、今回、新たな旅行商品開発の参考にしようと、モニターツアーを初めて企画した。
 初日は由良湾クルーズ、タイ餌やり体験、タイづくしランチ、興国寺語り部案内、ミカンの撰果場見学、秋祭りの獅子舞稽古見学などを行って、いずれも好評だった。2日目の競り市体験は、イセエビ、マダイ、ハゲ、グレ、コロダイ、イサキなど水揚げされたばかりの魚が漁港に並べられて競りがスタート。それぞれの魚の〝浜値〟や調理の仕方で説明があり、参加者は目当ての魚が競りに出されると、「この価格で落とせればかなりお得」「どうしてもほしい魚なのでちょっと高めの金額で」などと考えながら、木の札に価格を書いて入札。一番高い価格の人が落札できる仕組みだが、参加者は自腹となっているため、和やかなムードの中もドキドキ。「イセエビ(500㌘)4000円」「イサキ2匹400円」「ハゲ3匹1500円」などの価格で落札できると大喜びだった。白崎クルーズも体験したあと、昼食は自ら落札した魚を刺し身にしたり、焼いてもらったりして舌鼓を打った。午後からは参加者がツアーの感想を話し合った。
 イギリスに本社があるインサイドジャパン・ツアーズ日本支店グループツアー現地統括マネジャーのタイラー・パルマさんは、「競り市体験はなかなかないプログラムでとても盛り上がる。ある程度の参加人数が必要なので団体旅行にはちょうどいい。ぜひ海外の観光客を送り込みたい」と話していた。ほかの参加者からは「競り市は国内の観光客や地元住民をターゲットにして定期的に開催するのもおもしろいのではないか」との声も聞かれた。
 モニターツアーの実施には、由良町漁協、平佐館、JA紀州、語り部クラブ、紀州日高漁協、由良観光開発、ゆらつくらん会などが協力した。

関連記事

フォトニュース

  1. けっこう体力使います

写真集

戦争体験者に聞く 終わらざる夏

  1. 乳飲み子抱え上海から引き揚げ 御坊市島に暮らす98歳の嘉美(よしみ)さんは、1921年(大正1…
  2. 34年前、活字にならなかった一冊の本 活字の本として出版されることのなかった、一冊の戦争体験集…
  3. 船団護衛の海防艦で南方へ 1923年(大正12)8月19日、夏目英一さん(95)は日高郡旧野口…
  4. 千人針と250人分の寄せ書き発見 「あれ、これは何やろ」 1999年(平成11)8月、母の薫(か…
  5. 飛行兵志願も母が反対 小瀬輔造さん(89)は1930年(昭和5)1月7日、日高川町…

日高地方などのイベント情報

  1. いなみまめダムマラソン

    11月 3 @ 8:00 AM

Twitter

書籍レビュー

  1.  「バイバイ、ブラックバード」を読むと、原典に当たる太宰治の「グッド・バイ」が読みたくなったので、文…
  2.  作者の生まれは明治18年。明治45年に執筆され、初版は大正10年とかなり古いですが、繊細な描写が特…
  3.  6月19日は桜桃忌。芥川龍之介の河童忌、司馬遼太郎の菜の花忌ほど有名ではありませんが、太宰治の命日…
  4.  銀行に7年間勤務した経験を持ち、「半沢直樹」「陸王」「ルーズヴェルト・ゲーム」など人気ドラマの原作…
  5.  幅が狭く、カーブが続き、前から車がくればすれ違うこともできず、一つ間違えば谷底に転落してしまう…。…
ページ上部へ戻る