祭りは地域を活性化させる

 日高地方は秋祭りシーズン。2日にはトップを切って山口・印南の両八幡神社祭礼「印南祭」が営まれ、5日には日高地方最大の御坊祭りがにぎわった。まだシーズンは始まったばかりで、11月初旬まで各地の神社で笛や太鼓の祭り囃子が聞こえる。
 伝統文化の秋祭りは地域最大のイベントといえる。住民らは早くから練習に取り組み、本番では子どもからお年寄りまでこぞって参加する。祭具などには由来があり、祭りそのものにも物語がある。やり方次第では地域おこしの可能性を秘めているのではないだろうか。
 京都の祇園祭、青森のねぶた祭、阿波踊り、岸和田のだんじり祭などは全国的に有名で、わざわざ祭りを見るために来日する外国人旅行者もいるほどだ。日高地方で行われる祭りでは、他地域から大勢の観光客が訪れるとまではいかないが、近年ではALT(外国人指導指導助手)らが地域の祭りに参加して盛り上がっている光景は目にするようになった。観光とタイアップして「祭り体験」として売り出し、国内外に積極的にアピールしてみてもおもしろいかもしれない。
 祭りにはメリットがたくさんある。大勢の住民が集まることにより、世代を超えた交流を深める機会になる。地域の情報把握にもつながり、防災や防犯にも役立つ。特に南海トラフの巨大地震の発生時に必要とされる「共助」の力を高める。親戚や近所の人たちが集まって郷土料理を味わう機会にもなり、ふるさとの味を継承することもできる。こうしてみると、祭りによる波及効果は多方面で広がっていることになる。
 日高地方では秋祭りがたけなわだ。ぜひ、祭りに足を運んでみて、地域の文化や人に触れてみてはいかがだろう。     (雄)

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