美浜の松原地区高台 盛り土工事が完了

 美浜町吉原、美浜松原郵便局東の旧松林で進められている松原地区高台津波避難場所整備は、15日までに盛り土工事が計画高の標高15・5㍍に到達。頂上部分に2000人の住民が逃げ込めるスペースが出来上がった。全体の完成は10月中だが、事業主体の町では「万一の際には避難が可能となった」とし、22日午前10時から町内12地区の自主防災会役員、町消防団幹部、議員らを対象に一足早く現地説明会を開く。
 6年前の東日本大震災発生後、国と県が相次いで南海トラフ巨大地震等の津波浸水想定を公表。美浜町は沖合30㍍の地点で最大17㍍の津波が16分で到達するとの予測で、松原地区はほぼ全体が浸水エリアとされた。県は3年前、南海トラフ巨大地震の津波避難困難地区として吉原、浜ノ瀬、田井地区を避難ビルなどへの緊急避難を考慮しても逃げ切れない「避難困難地域」に指定。町担当課によると同地域には約2000人もの住民がおり、大津波発生時の避難困難地域解消へ大規模な高台整備に着手した。
 高台は国有地約1万3000平方㍍を無償で借り受け、同地の最大津波高を11・37㍍として設計された頂上部分は30×80㍍、2400平方㍍の長方形で整備。マンホールトイレ20個、コンテナハウス3個、倉庫6個のほか、かまどベンチ、時計台、貯水槽(トイレ用)、緊急車両用駐車場も備える。登り口は美浜松原郵便局付近に2カ所、大川橋西詰め付近、西川沿い各1カ所に取り付けられる。
 昨年夏前から始まった工事は、盛り土としての施工に支障を来すため搬入土砂を日高港しゅんせつ土から白浜町の県道路工事残土に変更するなどがあったが、12月28日の工期より早く10月中に完成する見通し。今月15日現在では盛り土が完成、数日後に周囲の張りブロックも終わる予定で、登り口は未舗装だが、万一の際には高台頂上部分に逃げ込めるようになっている。
 今回の説明会には約30人が参加。一般住民には全体が完成後にお披露目され、11月中に竣工式も行う。工事請負額約2億5000万円。盛り土などの施工は㈱淺川組(和歌山市)、設計は玉野総合コンサルタント㈱和歌山営業所(同)。
 

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