和新・設計事務所にきのくに建築賞

 県建築士協会等でつくる建築三団体まちづくり協議会主催の第2回きのくに建築賞の受賞作品が発表され、御坊市の和新・設計事務所(古久保泰男代表)が最優秀賞に次ぐきのくに建築賞を2年連続で受賞した。御坊市島に建設した「障害者総合相談センター」で、開放感たっぷりの大屋根、利用者と地域住民が集える交流デッキなどデザイン性と機能性が高い評価を受けた。
 きのくに建築賞は昨年度から行われており、2年連続の受賞は和新・設計が唯一。ことしは東京や大阪など県外を含めて46作品の応募があり、入賞7作品のうち県内の事務所は2件だけだった。
 障害者総合相談センターは2008年6月に完成。平屋建てで、設計にあたっては「さらなるよりどころを求めて」をサブテーマにアプローチ。施設の利用者と地域住民が集える場にしようと、南北に長い施設を包み込むように大屋根を配置。訪れる人を温かく迎え入れる開放感あふれるデザインに加え、雨の日には利用者が車の乗り降りで濡れないよう配慮しており、機能性も抜群。デッキには多くの人が集え、防災面でも活用できるようにとの願いを込めた。施設内も自然の光が各部屋に取り入れられるよう設計し、紀州材をふんだんに使って温かみのある雰囲気に仕上げた。去る9日に公開審査が行われ、古久保代表とスタッフの古久保佳州さんがプレゼンを行った。
 古久保代表は「大屋根の下で四季を感じ、地域住民との絆を深め、人格と個性を尊重し合い、支え合いながら地域とともに社会生活ができることを願って設計しました」とし「9年余り前に完成した建築物が、変化の早い今の時代に評価していただけたことは感慨深い」と喜びのコメント。「これからも建築を通じて観光振興にも貢献していきたい」と話している。10月6日に県民文化会館で開かれる建築士事務所全国大会等で展示される。

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