御坊こども食堂 オープン丸1年

 すべての子どもたちが安心してご飯を食べられる場所を提供しようと、フードバンク和歌山(古賀敬教会長)が開設している御坊こども食堂が、昨年9月のオープンからちょうど1年が経過した。当初20人程度だった利用者は3倍以上、いまでは最大70人でにぎわう盛況ぶり。延べ利用人数は1500人を超えており、子どもたちにとって居心地のいい「居場所」として定着してきている。
 こども食堂は、「一人親家庭や、親が仕事の日は一人で晩ご飯を食べている」など食事に困っている子どもたちが自由に食べに来られる場所として全国的に広がっている。御坊こども食堂は、一切の制限を設けずすべての子どもを対象にしているのが特徴。全国では、オープン当初のにぎわいから次第に減少しているところも多いが、御坊は増える一方。毎月2回日曜日のみだったが、ニーズに応えてことし2月から毎週土曜日の昼食もスタートしている。利用者の地域は御坊市、美浜町、日高川町、印南町などで、人数は最低でも30人、多い日は70人にもなり4人のスタッフはてんてこ舞いながらうれしい悲鳴。オープン時に掲げていた目標である家族、学校に次ぐ第3の居場所(サードプレイス)として居心地のいい空間に着実に近づいている。
 中心メンバーの鈴木正文さんは1年間の活動を振り返り「子どもたちが友達に声をかけて連れて来てくれて、輪が広がっている。親同士の交流が生まれていることもうれしい」と喜ぶ半面、「御坊日高でも食事に困っている子どもがたくさんいます。『また来たいけど、小さい下の子の面倒をみなくちゃいけないので、行けない』と話す小学生もいて、どうしているのかと気になります。利用者の多くは食事に困っていない子どもたちですが、地域には貧困に直面している子どもたちはまだまだいる。一人でも多く掘り起こして、気軽に来てもらえるようにするのが課題」と活動を知ってもらえるようPRに力を入れていくとし、今後は「日曜日も毎週開設するのが目標。皆さんの協力とスタッフの持ち出しで食材は毎週提供できる分を確保できるが、ネックは人員不足。短い時間でもいいので、手伝っていただける人を募っています」と協力を呼びかけている。
 御坊こども食堂は毎月第2・4日曜午後5時から7時半と、毎週土曜日正午から0時45分(軽食)までいずれも御坊市湯川町財部778―7、ソフトバンク御坊2階のNPO法人日高総合型クラブで開設。子どもは無料で大人は1回300円。食事提供だけでなく日曜日は午後1時から5時、土曜日は午前10時半から正午まで学習支援も行っている。予約が必要で、申し込みやボランティアスタッフ、食材提供の問い合わせは鈴木さん℡080―3792―0000。

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