印南町が10月から「みまもりでんわサービス」開始

 お年寄りが安心して暮らせるまちづくりを進めようと印南町は10月から、安否や体調が確認できる郵便局の音声電話「みまもりでんわサービス」の利用を始める。併せて行政と地域が連携して高齢者や認知症の人を見守るネットワーク事業を導入。26日、サービスを提供する日本郵便㈱の近畿支社(矢﨑敏幸支社長)との覚書、ネットワーク事業に参画する7郵便局との協定書の調印が行われた。
 みまもり電話はお年寄りにかかってくる電話に健康状態を示す番号を入力すると、離れて住む家族らにメールが送られる仕組み。10月1日から全国でサービスが開始される。登録は65歳以上で一人暮らしの高齢者か高齢者夫婦。希望した時間に毎日かかってくる電話の自動音声による質問に対して①元気です②いつも通りです③元気がありません――の3つの中から数字を入力する。日替わりメッセージのあと、体調確認の結果は家族らにメールで送信。電話に出ない場合や途中で切断された場合も状況が送られる。月額利用料は固定電話980円、携帯電話1180円。料金は町が負担し、本年度は30世帯の登録を見込んでいる。印南町の人口に対する高齢者(65歳以上)の割合は34・4%。県平均の30・9%を上回っている。
 高齢者等地域見守りネットワーク事業は認知症高齢者らが住みなれた地域で安心して暮らせるよう地域の見守り体制を構築。介護する家族の支援や徘徊(はいかい)による行方不明の未然防止を目的に、10月中にも郵便局や社会福祉協議会、高齢者福祉施設、警察・消防、医療・保健関係の事業所や住民団体とともに協議会を立ち上げ、情報を集約した上で声かけ、登録ステッカーの配布を行っていく。
 みまもり電話の自治体による導入は印南町が全国4例目で、併せて郵便局と高齢者等地域見守りネットワーク事業の協定を結ぶのは近畿で初めて。調印式には日裏勝己町長、矢﨑支社長、御坊と町内6郵便局の局長らが出席し、覚書は日裏町長と矢﨑支社長、協定書には日裏町長と7郵便局を代表して稲原の川口史朗局長がサインした。日裏町長は「見守りの電話、ネットワークがまちの高齢者福祉の増進に寄与することに大きな期待を寄せている」とあいさつ。矢﨑支社長は「多くの方にご利用、意見をいただき、さらに全国へ広げていきたい」と力を込めた。

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  1. 町長さん、わざわざありがとうございます

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