上杉謙信偲ぶ全国吟詠大会で木村さんが優勝

 御坊市薗の詩吟愛好家、木村紫航(本名・洪平)さん(53)は、新潟県上越市で開かれた第2回「春日山懐古」全国吟詠大会で見事優勝。上杉謙信を偲ぶ大会で、吟声の響きのよさなどが評価された。贈られた優勝旗やトロフィーなどを手に「日高地方でも詩吟をもっと盛んにしたいですね」と喜んでいる。
 上越市にあった上杉謙信の居城、春日山城を詠んだ「春日山懐古」という漢詩だけで競う大会。全国から31流派153人が出場した。
 木村さんは19年前から母の紫旬(本名・麗子)さん(79)の誘いで詩吟を始め、現在は紫洲流日本明吟会和歌山本部会長を務める。
 「春日山懐古」は、幕末の漢学者大槻磐渓の漢詩で、霞に閉ざされた春日山を見て、天下取りを目指したがついに京へ上ることなく、能登の月を眺めて終わった謙信を偲ぶという内容。木村さんは昨年のこの大会で奨励賞を受賞したが、上から十数番目に当たる賞で、「次はもう少し上の賞をもらいたい」と発奮。春日山城跡などを巡り、当時の情景などが目に浮かぶように思ったという。今回はその時の思いを胸に、声を前に出すよう心がけて吟じた。木村さんの吟声は元々男性としては最高の音域で、この日は特に響きがよく、高く評価された。
 「私は137番目だったのですが、私の前の出場者はみんな高レベルで、入賞は無理かもしれないと思いました。実際に壇上で吟じてみると思った以上に声の伸びがよかった。しかしまさか優勝できるとは思わず、発表を聞いて血の気が引くほど驚きました」と振り返り、「詩吟の魅力は『語り』にあります。詩の中の物語の世界を、体の動きや表情でなく声だけで表現できるのが醍醐味。奥の深い芸術なので、若い人にも関心を持ってもらえるよう、頑張って広めていきたいと思っています」と話している。
 和歌山弁護士会は31日、電話相談の「障害者なんでもホットライン」を開設する。時間は午後1時から4時まで、番号は073―421―6055(当日のみ)。障害者と家族、支援者、障害者を雇用する事業者らを対象に無料で、障害者差別解消法や障害者雇用促進に関することなど障害者問題全般の相談に利用できる。

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