外来種の対応は初期が重要

 強い毒性を持つ南米原産の特定外来生物のヒアリが国内各地で見つかっている。6月13日に兵庫県尼崎市で初めて発見されて以来、愛知県、大阪府、東京都などでも確認された。博多港では中国からのコンテナの荷揚げをしていた作業員が刺されるという被害も発生した。幸い病院で手当てを受け、軽症だったが、拡散すると大きな影響を与えることになる。
 外来種はたくさんある。身近なところで言えばブラックバスやアライグマなどがそうだ。他にもアカミミガメ(ミドリガメ)、セアカゴケグモなども。中には生態系を壊したり、農作物などに被害を与えたりする生物もある。
 最近ではクビアカツヤカミキリもクローズアップされ始めた。ウメやモモの木を食害して枯死させてしまうという。平成24年に愛知県で初めて見つかり、以後は各地で発見。県内では先月末にかつらぎ町で初確認され、拡散が懸念されている。徳島ではモモ園が壊滅的な被害を受けたという事例もあり、当地方の梅への被害が心配される。
 もし拡散すれば対応は難しい。まずは多くの住民がクビアカツヤカミキリについて知ることが大切。実はかつらぎ町の発見者は、県のチラシなどで事前の知識があったからいち早くJAに知らせることができた。しかし知識がなければただのカミキリムシとしか思わず、情報提供にはつながらなかっただろう。
 外国からの輸入が頻繁に行われている昨今、外来種が入って来るのはある程度仕方のない面もあるが、見過ごすことのできない場合もある。将来、夏休みの子どもたちの昆虫採取で「クビアカカミキリばかりで、カブトムシやチョウが見つけられない」という時代が来ないよう、徹底した初期の対策が必要だ。(雄)

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