日高高校が和歌山クラスターの一員として参加している経済協力開発機構(OECD・本部=パリ)のプロジェクト「OECD地方創生イノベーションスクール2030」の集大成となる「生徒国際イノベーションフォーラム2017」が、2日から4日まで東京都の国際オリンピック記念青少年総合センターで開かれ、同校から生徒19人が参加する。
2030年に予想される過疎や少子高齢化、環境など地域のさまざまな課題の解決をテーマに、高校生自身が解決する力を身に付けることを目的としたプロジェクトで、平成27年度からスタート。和歌山クラスターは日高、那賀、星林、海南、田辺の5校の生徒で構成。同様のクラスターが国内で5カ所あるほか、ドイツ、シンガポール、トルコ、アメリカなど14の国・地域も取り組んできた。
フォーラムには国内と各国から200人を超える生徒と、教員、大使館、省庁関係者ら150人の合計350人が参加。内容はポスターによる取り組み発表やグループワーク、交流会などとなっている。日高高校の生徒は紀州鉄道へのイベント参加や由良町のマップ作り、まちゼミなどこれまで取り組んできた成果を発表するほか、交流会できいちゃんダンスを披露する。フォーラムの最後に行う共同宣言も考えており、同校の3人が発表する。
発表や意見交換などすべて英語で行われ、中尾美結さん(2年)は「英語が苦手だけど、頑張っていままで取り組んできた思いを伝えたい」、村松美季さん(2年)は「自分から積極的に話しかけて他国の生徒と交流したい」と意欲を示している。