後半戦の活躍も期待
- 2017/7/22
- 日高春秋
第99回全国高校野球選手権和歌山大会は19日で前半戦が終了。本紙エリア勢は好調で、活躍を振り返ってみる。
開幕カードの和歌山高専は箕島に敗れたとはいえ、健闘が光った。最終回、プロ注目右腕を攻め立て2得点。経験豊富な3年生バッテリーを軸に粘り強く戦い抜き、球場を大いに沸かせた。日高中津は秋季県予選以来の公式戦登板となったエースが期待通りの投球を披露。打線が11安打、バックも無失策でエースの勇姿に応え、初戦を突破した。2回戦でも2試合連続2桁安打となる10安打と若アユ打線が爆発し、分校対決を8回コールドで制した。日高は接戦をしぶとくものにした。エースの先発回避で不安視された序盤、右サイド右腕が踏ん張ってリズムを作り、先制、逃げ切りの「守り勝つ野球」に持ち込めたのが勝因の一つに挙げられるだろう。和高専を下した箕島と対戦した紀央館はエースが決勝の本塁打、4安打1失点完投と投打に大車輪。守備中の降雨中断もものともせず、強豪を振り切った。南部は相手を上回る11安打と自慢の強打を発揮しながら1点及ばなかったのは残念だが、2、3年生11人を中心によく頑張ったと思う。創部2年目の和歌山南陵は公式戦初勝利を達成。19安打を放ち、この1年間の成長を示した。南部龍神は大敗を喫したが、ナインははつらつとしたプレーを見せていた。
後半戦は勝ち上がったチームが次々と登場し、さらに熱を帯びてくるのは間違いない。シード2校が初戦で涙をのむなど大会前の展望通り大混戦の夏となる気配が強く、地元勢にもチャンス十分。28日の決勝まで、「仲間を信じ、全身全霊」(選手宣誓から)のプレーで盛り上げてもらいたい。 (賀)